気を付けて!理学療法士が転職先で嫌われるNGな行動
職場で嫌われやすい理学療法士の特徴についてご紹介しています。また、これから転職を検討している方は知っておきたい転職初日に避けたいNG行動についてもご紹介しています。
更新日:2023年04月06日
公開日:2021年08月20日

理学療法士の需要が高まる一方、理学療法士が活躍する職場にはさまざまなタイプの理学療法士が存在しています。
なかには、
「性格が悪くて嫌い」
「どうしても受け付けないタイプ」
「生理的に無理」
など、職場で嫌われる理学療法士というのも少なからずいます。
そこで、本コラムでは嫌われる理学療法士とはどのような人のことを指すのか、詳しく解説していきます。
また、これから転職を検討している方が注意すべき、『転職先で嫌われないために避けるべきNG行動』についてもご紹介しています。
理学療法士が嫌われやすい特徴を把握し、あなたも職場で好印象を持たれる人を目指してみませんか?
目次
職場で嫌われる理学療法士理学療法士の特徴
さっそく本題の「職場で嫌われる理学療法士の特徴」について解説していきます。ここでは、理学療法士の転職エージェントであるPTOTSTワーカーの利用者様から頂いたアンケートをもとに、現職場あるいは元職場にいた嫌い(だった)な理学療法士を、5つのタイプ別にまとめています。
1)プライドがとにかく高い
理学療法士のなかにはプライドがとにかく高く、偉そうな態度から取り扱いに困るという人もいます。そういったタイプの人は職場で特に嫌われる傾向が高めです。
多くは、
・自分の治療法に絶対的な自信があり、他の人の意見を受け付けない
・自分の間違いを認めず、他の人のせいにする
・専門知識や専門用語を駆使して相手を言い負かせる(患者さんや他職種に対し行う人も!)
・自分以外の理学療法士に敵対意識がある(負けず嫌い)
など、自分の意見を尊重し相手の意見を尊重しない、そもそも人の話を聞き入れない、理学療法士として身につけた知識などをいろいろな場で引き合いに出し相手に勝ったと思うことで喜ぶ、といった性格の悪さが際立っています。
プライドの高い理学療法士は、患者さん第一という考えよりも自分が職場で優位に立とうとする考えが強い傾向にあり、他職種間での連携にも支障を及ぼすことも多く、理学療法士や作業療法士からだけでなく看護師や介護職員などからも嫌われることが多いです。
2)自己中心的で思いやりに欠ける
職場だけでなく友人同士や家族付き合いなどでも嫌われる要因となりやすい「自己中心的な人」も、嫌われる理学療法士の特徴のひとつです。PTOTSTワーカー独自のアンケート結果でも、嫌い(だった)な理学療法士の特徴として特に多く意見が寄せられたのが、「自己中心的な考えを持つ理学療法士」でした。
自己中心的で嫌われる理学療法士は、
・自分の話ばかりで他の人の話を聞こうとしない
・決められたルールを平気で破る
・自分本位に行動し、相手を尊重しない
といった言動や行動などが目立ち、自分中心で物事を考え行動するため相手の立場に立って考えられず周囲をしらけさせることが多いようです。
行動の内容次第では「性格が悪い」とまで思われてしまうことも少なくありません。
自分のことにしか興味がない理学療法士は、仕事の相談などをしても最終的に自分の話に置き換えるため、思いやりに欠けた発言で「空気が読めない人」と認定されやすい傾向にもあります。
3)無神経な一言が多い
自己中心的な人と重なる部分もありますが、一緒に働く職員をはじめ患者さんやそのご家族に対し、相手の気持ちを考えずに無神経なことを度々言う理学療法士もなかにはいます。無神経な一言が多い理学療法士は本人に悪気がない、また自分に自信がある人が多い傾向にあり、自身の発言によって相手がどう感じるかということを考えずに思ったことをズバズバ口に出してしまうため、「たちが悪い」と嫌悪感を抱かれやすいことが特徴です。
無神経な一言が多い理学療法士は、
・言われた側が傷つくようなことも平気で口に出す
・土足でプライベートな話にも踏み込んでくる
・冗談なのか判断に困るブラックジョークが多い
などといった場の空気が読めない発言が多く、一方的に傷つけられたり腹立たしい気持ちにさせられたり、関わることで何かしら気分を害される傾向が高め。
「あの人とはなるべく関わらないようにしよう」と距離を置く人も少なくありません。
仕事の話ならまだしも、聞かれたくないプライベートなことへもグイグイ踏み込んできたあげく、頼んでもいないお節介などを焼かれでもしたらたまったものではありませんよね。
4)仕事に対するやる気がない
理学療法士に限らずですが、仕事に対してやる気を感じられない人は男女ともに嫌われやすい傾向にあります。特に、理学療法士の場合患者さんや周りの同僚をはじめ、看護師や介護士といった複数の人と常に関わりをもって仕事を行うため、やる気がない人が一人でもいるとその場の空気が悪くなったり、周囲にストレスを与えたりといった悪影響を及ぼす傾向が高めです。
仕事に対してやる気がない理学療法士は、
・やらなければならないことを後回しにするなど仕事に手を抜く癖がある
・プライベートを重視してやりたくないことを人に押しつける
・文句ばかり言うわりに自身は動かない
・なにをするにも無気力で元気がない
・業務上のやり取りや指導などの際に返事をしない
などといった特徴が挙げられ、仕事よりも自分のことを優先したり仕事に対してルーズだったり、何に対しても無気力で覇気がなかったりと、そもそも仕事に対して向上心がないケースが多々見られます。
常に学ぶ姿勢や患者さんの抱えている問題に正面から真摯に向き合う姿勢が求められる理学療法士にとって、やる気のない理学療法士は周りの人を不愉快な気持ちにさせます。
周囲との温度差が生まれることで衝突することも少なくありませんが、やる気のない理学療法士を変える作業というのは根気がいり、特に人材育成に関わる人にとっては悩みの種となることも多くあるようです。
5)身だしなみに無頓着
身だしなみはその人の印象を大きく左右する重要な要素のひとつです。特に、医療人として白衣を着ることが大半の理学療法士にとって、「清潔感がある」と思われることは大きなポイントとなることでしょう。
しかし、残念ながら理学療法士として働く人のなかには身だしなみに無頓着な人も一定数いるようで、ひどい場合だと「気持ち悪い」と思われてしまうこともあります。
服装をはじめ、髪型やメイクなどの身だしなみを整えることは社会人としてのマナーですが、これらのマナーに対して気を使わない人は本人が気づかないところで周囲の人に不快感を与えてしまっています。
不快感を与える身だしなみの特徴としては、以下のようなことが挙げられます。
・髪がベタベタしていて不快な臭いがしている
・適切に髪をカットしておらず清潔感がない
・無精髭が目立つ
・爪が長かったり、汚れたりしている
・白衣の洗濯がこまめに行われておらず、汚れていたり汗臭かったりする
理学療法士の働く施設によって支給された制服の洗濯方法は業者に預ける場合と自身で管理をする場合と分かれますが、自身で管理を任されている施設においては適切なペースで洗濯をしていない理学療法士は意外と多くいるようです。
社会人として備えておきたい見た目の問題はまだしも、臭いなどのデリケートな問題は相手に直接伝えにくいため、周囲に与える不快指数は計り知れません。
当たり前にできていなければならない身だしなみがきちんとできない人は、自然と周りから距離をとられることも少なくなく、嫌われる要素を十分に備えているといえます。
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転職先で嫌われないために知っておきたいNG行動とは
上記で挙げた嫌われる理学療法士の特徴をふまえ、転職先で嫌われないためにもできればNG行動は避けたいもの。そこで、理学療法士が転職先でついやってしまいがちなNG行動を4つご紹介します。
さっそく見ていきましょう!
1)「前の職場では~だった」といちいち言うのはNG!
新しい職場では、「前の職場ではこうしていた」
「こっちの方が効率がいい」
など、前の職場で行っていた手順にこだわり、それを周囲に押しつける行為はよくありません。
同じ職種でも、働く職場によって仕事の流れやルールは異なるものです。
いちいち「前の職場では~」と言われては、仕事を教えている側もよい気持ちにはなりません。
たとえ、以前の職場での進め方が効率的でよかったとしても、まずは転職した職場のやり方に従い、仕事を覚えて職場に馴染むことが先決です。
改善したほうがよい点に関しては、自分が評価してもらえるようになってから提案するなど、職場の状況や自分の立ち位置を考えて行動しましょう。
2)年下にタメ口はNG!
入職してすぐに早く馴染みたいという気持ちからタメ口で話してしまうと、意図せず嫌われてしまうこともあります。それが入職初日であれば、なおさら言葉づかいには注意する必要があります。
たとえ、年齢が同い年や年下であっても、その職場では「先輩」ということに変わりありませんから、職場での会話はもちろん休憩中や勤務後であっても敬語で話すことを心がけましょう。
理学療法士の経験が長くても、転職先の職場では「新人」ということを忘れず謙虚な姿勢が大切です。
また、役職がついている方の呼び方は職場によって異なります。
転職先でも、前の職場と同じだと思い込んでいてはいけません。
失礼な呼び方をしてしまわないように、入職初日に必ず確認しておきましょう。
3)質問もせず自分のやり方を通すのはNG!
「やり方を教えられていない」「こんなことも分からないの?と思われたくない」
「質問をするタイミングが分からない」
などの理由から、勝手に自分のやり方や前の職場でのやり方を通すのは、嫌われるNG行動のひとつです。
先輩に質問をせず自分流のやり方を通してしまうと、二度手間になったり大きなミスやトラブルにつながったりと、職場に迷惑がかかる可能性があります。
ベテランでも新人でも、入職したばかりの時は仕事の流れなど分からないことがあって当然です。
対応に困ることや判断に悩むことなどがあれば、まずは先輩にどうすべきか聞くことが大切です。
そのうえで、先輩の指示に従うようにしましょう。
重要なのは、同じことを何度も質問することがないように、一度聞いた事はしっかりとメモを取り次は対応できるようにしておくことです。
4)職場に馴染もうという気がないのはNG!
「職場は仕事をする場所だから」と、最低限の関わりだけで職場に馴染もうとしない行動はよくありません。もちろん、休日などプライベートな時間まで無理をして仲良くする必要はないでしょう。
ですが、あまりにも馴染もうとせず一匹狼というのも、職場の雰囲気を壊してしまいます。
自分では「一人のほうが気楽だ」と思っているだけでも、周りから見れば「変わった人」「そっけない人」「偉そうな人」など、悪い印象を持たれてしまうこともあります。
なかには、「そんなつもりはないけど一人になってしまう」という方もいるかもしれません。
入職したばかりだからといって、話しかけてくれるのを待つだけではよくありません。
受け身な態度ばかりではなく、自ら話しかけるなど職場に馴染もうとする努力も必要です。
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理学療法士が転職先で好印象に思われる行動とは
転職初日は理学療法士として新たな生活が始まる日です。
そんな肝心な日に、早々にNG行動をしてしまいマイナスな印象からのスタート…なんてことにならないように、できれば好印象に思ってもらえる行動をとりたいですよね。
ですが、良かれと思ってした行動がNGとなることを考えると、「どのような行動をすればいいのか分からない」と思う方も多いのではないでしょうか?
そこで、PTOTSTの転職エージェントであるPTOTSTワーカーで、数多くの理学療法士の転職支援を行っている複数の転職アドバイザーに“転職初日にどのような行動をすれば好印象に映るのか”という質問をしてみました。
たくさんあった回答のなかでも、特に意見の多かったものが次の5つの行動です。
さっそく、見ていきましょう。
◎学ぼうという姿勢がある
◎積極的に職場に馴染もうとする姿勢
◎職場のルールや仕事道具などの置き場所を覚える
◎担当だけではなく、他の患者さんや利用者さんの顔と名前を覚える
◎初心を忘れない謙虚さがある
初日はどうしても緊張してしまい、思うように動くことができないかもしれません。
だからといって、受け身な対応ばかりではよくありません。
まずは、積極的に仕事に関わる物の場所や人などを覚える努力と、自ら職場の方々に話しかけるなど職場に馴染むための努力が必要です。
さいごに
たくさんいる理学療法士のなかには、どうしても嫌われる人というのは一定数いるものです。そして、嫌われる人には必ず嫌われる要因というものがあり、知らず知らずのうちに周囲の人をイライラさせたり、不快な気持ちにさせたりしています。
転職先ではそのような嫌われる人にならないためにも、良好な人間関係を築く『初日の行動』が肝心です。
人の印象は、最初の行動や発言などで決まってしまうもの。
一度ついたイメージ、特に悪いイメージというのはなかなか消えないものです。
初日にうっかりNG行動をしてしまうと「ダメな人」というレッテルを貼られ、今後の仕事に影響してしまう可能性も少なくありません。
職場で嫌われないためにも、NG行動を避けて新しい職場に馴染むことを優先し、好感を持ってもらえる行動を意識し実践するようにしましょう。
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