作業療法士のスキルアップ|何から始める?レベル別に解説!

スキルアップをしたいと考え始めた作業療法士さんに読んでほしい!経験年数によって変わるスキルアップ方法を初級編~上級編に分けてご紹介。あなたは何から始める?

2019.10.03

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作業療法士のスキルアップ!

作業療法士としてスキルアップしたい!
と思う理由は「給料を上げたい」「専門性を高めたい」「強みを作りたい」など、人それぞれ。
しかし、スキルアップといっても何から始めたらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
そんな作業療法士のために、どんなことから始めたら良いのかをまとめてみました。
さっそく見ていきましょう。

作業療法士のスキルアップ~初級編~

SKILL UP! step1

初級編では、働き初めて1~2年くらいの作業療法士に向けたスキルアップの方法をご紹介します。
スキルアップと聞くと「資格」を連想する方は多いはず。
しかし、作業療法士に関連する資格の多くは最低でも実務経験2年以上が必要なものばかり。
だからといって、スキルアップができないという訳ではありません。
資格の取得以外でもスキルアップは可能です。
では、どんな方法なのか見てみましょう。

スキルアップできる環境で働こう!その理由とは?

実務経験が1・2年など経験の浅い作業療法士は、スキルアップできる環境で働くことをおすすめします。
実務経験がまだ浅い時期は、資格取得よりも知識と技術を得るための勉強会や講習会に参加し、作業療法士としての基盤を作ることが大切です。
教育環境が整っている施設では、定期的に勉強会や講習会が行われています。
そのため、学べる機会が多く新しい知識を得られるだけではなく、疑問点などもすぐに解消できます。
学べる機会が豊富な環境で働くことは、経験の浅い作業療法士にとって知識や技術を向上させるチャンスです。
また、向上心のある同僚と一緒に働くことは良い刺激になります。
まずは、勤務している施設の勉強会等に積極的に参加しましょう。
もし、講習会等があまりない施設で働いている場合は、教育体制が整っている職場への転職を考えてみても良いかもしれません。

セミナーへの参加が大切!

働いている施設での勉強会や講習会の有無問わず、おすすめなのがセミナーへの参加です。
とくに、職場で学ぶ機会が少ない作業療法士には、スキルアップのチャンスとなるので積極的にセミナーへ参加しましょう。
セミナーでは、座学での講習以外にも実技講習があるセミナーも多く、知識だけではなく技術を習得することも可能です。
会員となっている作業療法士会のホームページで、セミナーや研修会等の情報を見られるのでチェックしてみてください。
また、POSTARTではセミナー情報を随時公開しています。
作業療法士会に入っていない方や、気軽にセミナー情報を見たいという方はPOSTARTでのチェックがおすすめです。
隙間時間でセミナー情報を簡単に見ることができます。気になるセミナーがあれば是非参加してみてくださいね!
<セミナー情報を見てみる>

作業療法士のスキルアップ~中級編~

SKILL UP! step2

中級編では、作業療法士として3~5年以上働いている方に向けた、スキルアップ方法をご紹介します。
3~5年作業療法士として働いていると、仕事にも慣れ後輩が入ってきてたという方もいるのではないでしょうか?
そろそろ、スキルアップのために何か資格を取ろうかと考える方が多くなるのがこの時期です。
しかし、スキルアップのための資格といっても種類がたくさんあり、どれを取ろうか迷う方も多いはず。
そこで、実務経験3~5年以上で取得できる資格をご紹介します。

スキルアップに繋がる資格とは?人気の資格6つ!

作業療法士として実務経験が3~5年以上ある方に人気な資格が次の6つです。

1.【福祉住環境コーディネーター】

高齢者や障がい者が自立し、元気に生活ができる住環境を提案することができるアドバイザーの資格。

<受験資格>
●学歴・年齢・性別・国籍による制限なく、どなたでも受験が可能。

2.【3学会認定呼吸療法認定士】

呼吸療法を行っている患者さんの呼吸器を管理することができる資格。

<受験資格>
●実務経験が2年以上ある。
●認定委員会が認める学会・講習会等で12.5点以上取得している。

3.【心臓リハビリテーション指導士】

心臓リハビリテーションを通じて循環器疾患の治療、再発予防などに貢献できる。
運動に伴う循環動態の変化を理解し、安全かつ効果的な継続できる運動や生活指導が可能。

<受験資格>
●委員会主催の講習会を当該年度に受講している。
●作業療法士の資格を取得している。
●受験申請時、また申請時の直近2年以上継続して会員歴がある。
●心臓リハビリ指導の実地経験が1年以上ある。もしくは、心臓リハビリ研修制度により受験資格認定証の交付を受けている。

4.【認定作業療法士】

作業療法士として臨床の実践、教育、研究、管理運営の各種能力が一定水準以上あると認定される資格。

<受験資格>
●作業療法士としての実務経験が5年以上ある。
●都道府県の作業療法士協会に所属している。
●日本作業療法士協会主催の「共通研修(3講座)」「選択研修(2講座以上)」の受講と試験合格が必要。
●事例報告(3症例)

5.【介護支援専門員(ケアマネジャー)】

介護を必要とする方がその人らしい生活が送れるよう、利用者やご家族と相談し最適な介護のプランを作成、自治体等との調整を行う。

<受験資格>
●国家資格に基づく実務経験が5年以上ある。

6.【栄養サポートチーム専門療養士】

栄養サポートチームに関わる専門職が取得を目指す資格。
栄養ケアチームの一人として、低栄養状態の患者さんを対象に最良の栄養管理を行い、疾病の治療や合併症の予防を目指す。

<受験資格>
●作業療法士として5年以上医療、福祉施設で勤務しており、かつ栄養サポートに関する業務に従事した経験がある。
●学術集会、受験必須セミナーなどに参加し、必須単位を取得している。
●認定教育施設において、40時間の実地修練を修了している。

現在勤務している障がい領域や、今後進みたい領域などによって取得しておくべき資格は変わります。
どれを取得しようか迷う方は、一度先輩などに相談してみるのもいいかもしれません。
自分に合った資格を選んで、作業療法士としてスキルアップを目指しましょう。

作業療法士のスキルアップ~上級編~

SKILL UP! step3

上級編では、将来の目標として目指せる資格を紹介したいと思います。

中級編で紹介した認定作業療法士の資格を取得し、ある程度の実績を積みさらにスキルアップを目指す方には『専門作業療法士』の資格取得がおすすめです。
専門作業療法士は、特定した分野においてより専門的な知識と技術を提供するスペシャリストとして、質の高いサービス提供が求められます。
作業療法士として高い能力を持っていることを示せる資格となるため、キャリアアップだけでなく転職時のアピール材料として役立つ資格です。

しかし、専門作業療法士の資格を取得するには「認定作業療法士」の資格を取得しているることが前提条件の一つとなります。
そして、各専門分野における4つの実践(研修・臨床・研究・教育と社会貢献)を修了し審査に通過することで認定試験を受けることができます。

<受験資格>
●認定作業療法士の資格を取得している。
●専門分野においての4つの実践を修了している。
1)研修実践:計20専門単位
2)臨床実践:計20専門単位
3)研究実践:計10専門単位
4)教育と社会貢献の実践:計10専門単位
●資格認定審査の合格

専門作業療法士取得までに、自分はどの分野を極めていきたいかを考えておくことが必要です。
では、分野にはどのようなものがあるのでしょうか?
次で見ていきましょう。

専門性を高めたい分野を固めよう!

専門作業療法士の資格を取得するには、資格認定審査に合格しなければなりません。
その審査を受けるためにも、まずは専門性を高めたい分野を固めておくことが必要です。
専門分野は、全部で10の分野に分かれています。

◆専門分野◆
・福祉用具
・認知症
・手外科
・特別支援教育
・高次脳機能障害
・精神科急性期
・摂食嚥下
・訪問
・がん
・就労支援

上記の中から、専門とする分野を選び研修や臨床、研究、教育と社会貢献を行います。
資格取得のまえに、今後どの分野を専門としていきたいのかを考えておきましょう。

まとめ

まとめ

作業療法士の経験がまだ浅い方は、積極的にセミナーや講習会などに参加し作業療法士としての基盤を強化することが大切です。
ある程度経験を積んだら、スキルアップに繋がる資格取得に挑戦してみましょう。
将来、専門としたい分野や興味を持っている分野がある方は、その分野に携われる領域の職場へ転職を考えてみるのも良いかもしれません。
「スキルアップをしたい」と思う前向きな気持ちを持つことは、とても大事なことです。
作業療法士としてスキルアップするには、まず“自分に何が必要なのか”“何から始めるべきか”をじっくり考えてみてください。
そして、今の自分に合ったスキルアップの方法を選んでくださいね!
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