
適性検査とは企業が人を雇う際、応募者の性格や能力をチェックし、仕事に適しているかどうかを客観的にみるテストです。医療・福祉分野にも導入されており、新卒だけでなく中途採用や、アルバイト・パートの採用にも使われています。いったいどのようなものなのか、ポイントをおさえて適性検査をクリアしましょう。
なぜ適性検査があるの?
採用側にとって初対面の人間を、限られた時間内で判断するのは大変なことです。一旦採用すれば雇用主としての責任が発生。そして何よりコストがかかります。特に新卒は将来稼いでくれることを期待しての採用で、まさに投資です。投資に見合った働きをしてくれるのかを、採用側は見極めなくてはなりません。せっかく採用してもすぐに辞めたり、ほかのスタッフが働きにくくなったりしては困りもの。人柄やコミュニケーション能力を把握することも求められます。面接や専門知識を問う試験だけでなく、性格や能力を客観的に示す適性検査は、“欲しい人材”なのかを確認する材料のひとつになります。
適性検査は2種類ある

適性検査と呼ばれるものには、性格検査と能力検査(学力検査・知能検査ともいいます)の2種類があります。
〇性格検査
質問に対して自分の考えに近いものを選択します。例えば、『誰とでも仲良くなれるほうだ』という問いに、『はい』『いいえ』『どちらでもない』で解答します。この場合、本来なら『いいえ』を選びたい人が、採用側は社交的な人物を求めていると考えて、『はい』を選択するとします。これだけなら社交的な人物像をアピールできたような気がします。しかし、同じような問いが微妙に表現を変えて、何度も登場します。制限時間の中、たくさんの質問を答えていくうちに混乱し、矛盾が生じる可能性が高いです。あまり考えすぎずに、思ったとおりに答えましょう。
〇能力検査
基本的な学力や一般常識を問うテストで、中学校卒業程度の難易度とされています。よく聞かれるSPIなどがこれに当てはまります。制限時間に対して、圧倒的に問題数が多くなります。正解の数より、何問解いたかをみられることもあります。慎重に解答するよりも、次々と問題をこなしていくことを心がけるとよいでしょう。
性格検査に対策はありませんが、能力検査には参考書や対策サイトがあります。何も対策をしなくても、ある程度は解答可能です。しかし、問題量やペース配分に慣れるためにも、過去問題を繰り返し解いておくことをおすすめします。
理学療法士の適性検査に対する心構え

理学療法士には、医師や看護師といった違う職種との連携や、患者とのコミュニケーション能力が必要です。いくら適性検査の結果がよくても、専門知識を問う試験の結果がさっぱり、面接では感じが悪い、では話になりません。反対に、適性検査の結果が悪かったとしても、それだけが理由で、不採用になるというのはあまり聞かれません。適性検査はあくまでも判断材料のひとつであり、総合的な判断で採用・不採用は決まるからです。「じゃあ何も対策しなくてもいいのでは」と思うかもしれません。しかし、たくさんの応募者の中から、採用される確率を少しでも上げるための準備は、必ずプラスに働きます。
〇性格検査では自分の考えに近い答えを選ぶ
〇能力検査対策として過去問題を解いておく
この2点を心がけて、適性検査をクリアしましょう。
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