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イベントレポート公開【医療・福祉専門職向けオンラインセミナー】高齢者を助ける地域連携づくりについて、一緒に考えてみませんか?

イベントレポート公開【オンラインセミナー】「災害」×「ローカルキャリア」3か月連続企画の第3弾は「地域のなかで『生きる』ことを考える~西日本豪雨からの学び~」 です。

2021.05.07

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災害×ローカルキャリア3カ月第3弾高齢者を助ける地域連携づくりMV

令和3年度の介護報酬改定では、 介護施設・事業所における災害・感染発生時の業務継続計画(BCP)の策定が義務付けられることになりました。 
施設や病院でも災害などの不測の事態が起きたときにどう対応するべきなのか、 改めて考えている方も多いのではないでしょうか?  
特に認知症の高齢者は、災害時の避難がとても困難になります。 
多くの高齢者の安全を守るには、どのような備えが必要なのでしょうか。  

PTOTSTワーカーを運営するトライトグループでは、令和3年4月20日に 「災害」×「ローカルキャリア」をテーマにオンラインセミナーを開催することになりました。 ※イベントは終了しました。

今回のセミナーには、岡山県倉敷市の小規模多機能ホーム「ぶどうの家 真備」代表、津田由起子さんをお迎えします。 
津田さんは、2018年の西日本豪雨での浸水被害時に多くの高齢者をケアし、その後災害時の避難の仕組みづくりである「サツキプロジェクト」を立ち上げました。
 

2018年の西日本豪雨。2階への避難ができていたら・・・

2018年7月に起きた西日本豪雨では、東海から西日本の広範囲で豪雨となり、 2018年時点では過去最多となる11府県で大雨特別警報が発表されました。 
特に広島や岡山では甚大な被害を受け、岡山県では61名の方が亡くなり、 その内51名は登壇者の津田さんが暮らす倉敷市真備町の方々でした。  

水害リスクが高い場所では避難所への避難が難しい場合、 自宅の2階へ避難するなどの垂直避難も命を守るための行動に繋がります。 
真備町の水害では、認知症の高齢者で逃げ切れずに自宅の1階で亡くなった方がいました。  

自宅で暮らす高齢者は、災害時の早急な移動が難しく孤立してしまう恐れがあります。 
特に認知症の高齢者は環境の変化に敏感なため災害時にパニックを起こしてしまう可能性もあり、すぐに避難所へ避難することは困難です。  

水害時に車いすの人でも垂直避難ができる仕組みがあったら。 
日頃から近隣の人と声を掛け合って、災害時に助け合える関係作りができたら。  


そんな想いから津田さんが立ち上げたのが、サツキプロジェクトです。 

第25回防災まちづくり大賞 消防庁長官賞を受賞した「サツキプロジェクト」とは・・・?

サツキプロジェクトは、災害時の避難の仕組みづくりです。 
避難所の機能を持った共同住宅を建て、そこを近隣住民のコミュニケーションの場として活用するとともに地域の防災拠点とすることで、もしもの災害時における地域での助け合いに繋げていきます。 
 
サツキプロジェクト第1号では、国土交通省の「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」助成金とクラウドファンディングでの賛同者からの330万円以上の支援のもと、 真備町箭田にあるアパートを改装し、車いすで2階に避難できるスロープを設けた避難機能付き共同住宅の開所に成功しました。  

▼サツキプロジェクト紹介ムービー 
https://www.youtube.com/watch?v=YJglo1hIAhE 


このサツキプロジェクトは今後の被災地のモデルとして期待され、 2021年2月、総務省消防庁が行う「第25回防災まちづくり大賞 消防庁長官賞」に選出されました。 

イベントレポート

オンラインセミナーの様子.png

記録的豪雨、その時高齢者を抱える避難所では・・・

今回のセミナーでは、2018年の西日本豪雨での状況と教訓、また豪雨を機に立ち上がったさつきプロジェクトについてお話しいただきました。 
 
2018年7月。
連日豪雨が続き危険が迫るなか、津田さんは家にいたいと言い張るご利用者さんを説得し避難させました。 
パニックを起こしてしまう恐れがある認知症の深い利用者の方には「おはよう!」「着替えをしようね」と、できるだけいつも通りのケアをしてから外に連れ出しました。 
 
日頃から地域との密着を大切にし、利用者本人やそのご近所の方をチームとして巻き込み連携を行ってきた津田さん。 
その連携が活かされ、利用者さんの安否確認に繋がったことも多かったそうです。 
 
200人が定員の避難所に2,000人が押しかけ、誰がどこにいるのかもわからない状況。 
そんななかでも、ぶどうの家では自分たちにできることを発信していきました。 
 自分の施設がどうなるかもわからないなか、職員の方々はぶどうの家の利用者ではない人にも同じようにお世話をしていました。 
多いときには10名を無償でお世話し、大変な思いをしている職員の方も。 
そのような状況を心配する津田さんに職員の方が放ったのはこんなひと言でした。 
 
「何も問題ない。今まで大事にしてきた、ぶどうの家の理念を全うしているだけだよ。」 
 
そんなぶどうの家の理念は、 
 
自分たちの都合で投げ出さない。 
目の前のその人を支える。 
とことん在宅にこだわる。 
どこでどのように暮らしたいのか一緒に考え楽しむ。 

 
津田さんは、この理念を大切にしながら行動してくれる職員とともに、これからも頑張っていこうと心に決めたそうです。 
ほかにも、避難所での苦悩や、大切にしていたことなど、たくさんのことをお話ししていただきました。 

災害があっても帰ってこられる町へ。さつきプロジェクトとは?

災害に直面し、大きな水害があっても「それでも真備で暮らしたい」という高齢者の方々の声や「真備を守りたい」という想いを胸に津田さんが立ち上げたさつきプロジェクト。 
日頃から通い慣れていて、顔を知っている人がいるところであれば災害時にも駆け込みやすいという考えから、近隣住民のコミュニケーションの場として活用できる共同住宅の開所を目指します。 
そして昨年2020年6月。 
被災したアパートを改修し、国からの助成金と多くの支援から、念願の避難機能付き共同住宅を開所しました。 
 車いすで2階に避難できるようにスロープを設置し、避難スペースは普段は地域交流の場に。 
津田さんの想いが、さつきの花のように咲いた瞬間でした。 
 
このさつきプロジェクトは、今後の被災地のモデルとして期待され、総務省消防庁が行う第25回防災まちづくり大賞の消防庁長官賞にも選出されました。 
 
真備の花であるさつきの花は、土が酸性なるときれいに咲くため雨の後にきれいな花が咲くと言われているそうです。 
水害とともに発展してきた真備町。 
津田さんの取り組みは、さつきの花が広がるように全国に広がっていくのではないでしょうか。 

地域のなかで「生きる」とは?

津田さんがセミナー全体を通じて何度も仰っていたのは、「地域との関わり」について。 

普段からできていないことは、災害時には絶対にできない。 
だからこそ、日頃から顔を知っておくこと。声を掛け合っておくこと。 

そうすることで、もしものときに気づき、思い出してもらうことができますよね。 
 地域との関わりは、自分だけではなく家族や近隣の人を守ります。 
「そこに住む人たちと、ともに暮らす街で、ともに生きている」ということ。 
 
施設や病院においても、変わらず大切にしていきたいですよね。 

参加された方からのご感想

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助けると助けられる関係、お互いにどちらにもなりながら、地域で上手に生活しておられること、その仕組み作りの素晴らしさに、脱帽です。 

日ごろから話をすることの大切さ、自分の家族だけでなく隣の家まで、という感覚も大切にしたいと思いました。
今日のセミナーは、明日からも利用者様との関わりに活かしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。 

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訪問看護師として地域に関わっている身として、住み慣れた地域で暮らし続けられるような支援を考えていきたいと感じました。
貴重なお話ありがとうございました。 

多くのご意見ご感想をいただき、ありがとうございました! 

次回開催について

今回のセミナーは、事前にお申込みいただいた方にURLを共有しWEB上で開催しました。    
申込数はなんと100名以上!たくさんの方にご興味を持っていただきました。 
 
来月5月28日(金)19時30分には、看護師のキャリアと訪問看護の魅力についてをテーマにしたオンラインセミナーを開催いたします。  
 
医療の専門職として、第一線で活躍する看護職。 
技術を活かしてキャリアアップできる場所は多い一方で、仕事と生活のバランスや自分らしい働き方について考えている方も多いのではないでしょうか? 
専門資格を持ちキャリアに悩む女性の方にとって、きっと学びになるセミナーです。 
ご興味のある方は、ぜひ以下のURLよりお申し込みください。  
  
 ■参加方法: https://peatix.com/event/1885944/ 
 
・日時:5月28日(金)19時30分~21時00分 ※所要時間90分   
・登壇者:西山妙子 氏(訪問看護師・ケアマネージャー マインヘルスケア株式会社代表取締役) 
・会 場:オンライン   
・参加費: 500円 
 
皆様のご参加、心よりお待ちしております! 

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