膝関節症のリハビリはどうしたらよい?痛みの原因や自宅でできるリハビリ方法もご紹介
膝関節症のリハビリはどうしたらよい?痛みの原因や自宅でできるリハビリ方法もご紹介
更新日:2023年01月16日
公開日:2023年01月05日

変形膝関節症は、膝の関節に不可がかかり軟骨がすり減っている状態のことです。この状態になってくると、日常生活がおっくうになってしまいます。また、痛みも伴うので、できるだけ痛みを感じずに生活したいですよね。
今回は、変形膝関節症に困っている方に向けてリハビリの方法や概要についてご紹介します。正しいアプローチをしていくことで、膝の負担は確実に減らせます。ぜひ一読して、日常生活で試してみてください。
目次
膝関節症のリハビリはどうしたらよい?
変形膝関節症には、リハビリが有効とされています。しかし、診断されてもどのようにリハビリをするのが良いか不安がありますよね。変形膝関節症は、治療をしても長期に渡ることが多いのでじっくりリハビリに励んでいく必要があります。
ここでは、変形膝関節症にはなぜリハビリが必要になるのかについて解説していきます。
なぜリハビリをしないといけないのか
変形膝関節症の方にリハビリが必要なのは、痛みを軽減させ進行を防ぐことが目的です。膝の関節がすり減っている状態なので、対策しないとどんどん痛みが悪化していきます。そこで、必要になってくるのがリハビリです。
リハビリをすることで、可動域を良くすることや周辺の筋肉を強化できます。そうすることで、膝の負担が減り痛みも軽減されます。日常生活を快適に過ごしていくためには、リハビリを欠かさずおこなうことが必要です。
「なぜ関節が鳴るのか?」
変形膝関節症と診断され方の中には、「ポキポキ」や「ミシミシ」音が鳴る方もいるでしょう。音が鳴る原因としては、軟骨がすり減っているためあのような音が鳴ります。
軟骨には、外部からの刺激を守ることや関節の動きをスムーズにする役割があります。音が鳴る方は、この軟骨が減り骨同士がぶつかっているため音が鳴ります。そのため、動かすと音がなる方は、早めに対処していかないと軟骨がどんどんなくなってしまうため注意が必要です。
変形膝関節症のリハビリの概要|どれくらい期間がかかる?
変形膝関節症は、自宅でできるリハビリと病院でおこなうリハビリを同時並行していきます。慢性になることが多い変形膝関節症は、どのくらいリハビリがかかるか気になりますよね。
ここでは、クリニックや病院でおこなうリハビリの概要についてご紹介します。
期間
変形膝関節症リハビリの期間は、痛みの程度によって変わってきます。軽度の場合は、後に紹介する保存療法や理学療法を併用しておこないます。重度の場合は、手術療法をすることもあることもあります。
ニーズや状態の程度に寄りますが、週に1~2回程度だと2~3か月程通院することが多いようです。しかし、通ってリハビリをするだけではなく、自宅でのリハビリ方法も教えてくれます。そのため、後に紹介するリハビリを日頃から継続していくことが大切です。
料金
料金としては、手術をする際にお金が発生します。手術の金額は、手術内容や保健の負担具合によって変化します。以下の料金は主な手術方法と料金の表です。1割負担 | 3割負担 | |
関節鏡視下手術 | 約2万円 | 約5万円 |
脛骨骨切り術 | 約3~4万円 | 約10~12万円 |
人工関節置換術 | 約8万円 | 約24万円 |
医療機関でおこなう膝関節症に効果があるリハビリ方法とは?
膝関節症のリハビリにはさまざまな種類があります。主に手術をする手術療法とそれ以外の保存療法に分かれます。ここでは、どの患者さんでもおこなわれる保存療法についてご紹介します。保存療法
基本的に手術療法以外の療法は、保存療法と呼ばれます。ここには、運動療法、理学療法、徒手療法などが含まれます。
患者の程度により、どのような療法をしていくかは病院やクリニックが判断します。自宅でできる療法もあれば、通院しておこなう療法もあります。自宅でリハビリをする場合は、運動療法がメインとなってくるでしょう。
「実際に良くなっているかどうかは評価が大切」
変形膝関節症のリハビリは、評価をしてどれくらいの程度回復しているかが大切です。評価は、実際に病院やクリニックにておこなわれます。器質的変化、主観的評価、客観的評価を統合して判断されます。
評価は、複雑な要素が絡んでくるので自分でやるのはおすすめしません。そのため、評価は専門家がおこなうので、気になった方はどれくらい良くなったかを病院で聞くと良いでしょう。
自宅でできる手軽なリハビリ方法
変形性膝関節症は、病院やクリニックでおこなうリハビリも大切ですが、自宅でのリハビリも大切になってきます。特に、自宅で手軽にできる運動療法はおすすめのリハビリ方法です。
膝の周りの筋肉を鍛え、可動域を広めていくのは継続したリハビリが大切です。そこで、ここでは自宅でできる簡単なリハビリ方法をご紹介します。
筋トレ
筋トレでは、膝に関わる太ももの筋肉を鍛えていくと良いでしょう。以下に参考までに筋トレの方法を載せますので、無理のない範囲で一日数分ずつ無理なくやっていきましょう。筋トレ1
①椅子に腰かける
➁片方の足を水平に伸ばす
➂5~10秒そのままでいる(息は止めない)
➃元に戻す
筋トレ2
①横向きに寝る
➁上の足を伸ばしたまま、股を開くようにゆっくり上げる
➂5秒ほどそのままでいる(息は止めない)
➃ゆっくり戻す
ストレッチ
ストレッチは膝の周囲を中心に伸ばしていきます。参考までにストレッチの方法を載せますので、無理がない程度に進めていくと良いでしょう。準備するものは何もないので、手軽にできます。ストレッチ1
①湯船の中に足を伸ばして座る
➁かかとをゆっくり滑らせて、膝をできるかぎり曲げる
➂かかとをゆっくり滑らせて、膝をできるかぎり伸ばす
ストレッチ2
①足を伸ばして座る
➁膝に力を入れ、つま先を伸ばして5秒ほどそのままでいる(息は止めない)
➂膝に力を入れ、つま先をそらして5秒ほどそのままでいる(息は止めない)
「参考:https://www.joa.or.jp/public/publication/pdf/knee_osteoarthritis.pdf」
まとめ
膝の関節症のリハビリは、病院やクリニックにておこなう療法がメインです。先ほど紹介した自宅でのリハビリも併用しておこなっていくことで、リハビリの効果を高められます。ただし、回数や内容などは患者さんの状況によって変化しますので、お医者さんとよく相談してください。
膝の音が気になる方は、今後治療が大切になっていきます。膝の軟骨が減ってしまう前に、ぜひ医療機関に早めにご相談ください。
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