義肢装具士について

取得しておきたい!義肢装具士の資格取得方法や資格内容を徹底解説!

2018.08.17

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笑顔の男女の理学療法士

義肢装具士をご存知でしょうか。国家資格として存在し、医師の処方で義肢と装具を患者さんに合わせて採寸制作し、理学療法士や作業療法士と共に患者さんのサポートをする専門資格です。ここでは理学療法士、作業療法士とも連携することも多い義肢装具士についてまとめています。

義肢装具士とは

義肢装具士とは、厚生労働大臣から発行された免許を用いて、医師の処方にから義肢と装具を患者に合わせて採寸制作し、患者の身体に適合させる業務を行う国家資格です。義肢と装具を知っていますか?義手や義足といえば分かると思いますが、義肢はその義手や義足の総称です。義肢の役目は、病気や事故で失った身体の一部に装着し、身体の機能を代用もしくは身体を復元させるものです。機能と代用として有名なのが義手や義足。身体を復元させるものとしては、人工乳房などが有名でエピテーゼとも呼ばれています。装具は、病気や事故で身体に機能障害になったときに、機能障害の軽減させる補助器具です。有名なものとして、コルセットやサポーターが装具になります。また、骨折した際に木や樹脂で固定しますが、この副木も装具になります。

義肢装具士資格を取得するには

義肢装具士は国家資格ということもあり、大学や専門学校で単位を習得し国家試験に合格する必要があります。

・学校教育法第90条第1項の規定により大学に入学することができる者であって、文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、3年以上、義肢装具士として必要な知識及び技能を修得したもの(厚生労働省より)

この点は理学療法士の資格を取る時と大差ありません。ただ、義肢装具士の受験資格を取得できる学校は理学療法士などよりも大変少ないのが現状です。大学としては全国に4校。専門学校でも6校しかなく、国内全てのエリアを網羅できてはいません。2015年3月時点での試験合格者数は約4700名、年に200人前後が合格し新たに義肢装具士になっています。

義肢装具士の仕事とPT・OT

義肢装具士の業務は、最初の項で述べた通り医師の処方から各患者さんに合わせた義肢や装具を採寸し、専用の義肢装具を作成することです。
ただ作るだけではなく、患者さんが義肢に持つ不安を取り除く心理的ケアも義肢装具士の業務に含まれます。義肢装具士はモノ作りの専門家と思われがちですが、各患者さんに向き合い、義肢装具の調整や診断を行えるのは医療専門職である義肢装具士だけです。義肢装具士は採寸から適合まで全てを行っていますが、これは日本特有の働き方です。海外ではバラバラの資格があり、日本のように各患者に寄り添ってはいないのです。
義肢装具士が作った義肢を患者さんがすぐに使うことはありません。ここでチーム医療として連携するのが、理学療法士や作業療法士です。リハビリの専門家である理学療法士や作業療法士が義肢や装具の使い方の訓練を行っていきます。理学療法士や作業療法士が関わるのは、このリハビリだけではありません。義肢装具士が採寸作成する前に、理学療法士としての知見を伝える必要があります。そのなかでも、初期背屈角度などは、義肢装具士が最も知りたい情報です。その情報によって、よりよいものを義肢装具士は作成することができるのです。

義肢装具士の業務は専門職ですが、理学療法士とのダブルライセンスは可能です。両方の資格があると、患者さんにより向き合うことができます。コルセット一つにとっても、両方の資格があれば、装具の調整やリハビリの調整での患者さんの待ち時間を短縮することができるのです。資格取得に手はかかりますが、これからさらに必要とされる義肢装具士。興味を持たれたら資格取得も考えてみてはいかがでしょうか。
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