転職エピソードVol.5 作業療法士の場合『職場の方針が合わない』編

PTOTST WORKERによるPT・OT・STのお悩みコラム!こちらでは、『職場の方針が合わない』ことに悩んでいた作業療法士の転職エピソードをご紹介しています。

2020.04.24

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理念に共感できる職場へ転職をした作業療法士とそのエピソードを聞く転職アドバイザー

PT・OT・STのお悩みコラムでは、PTOTST WORKERを通して転職を成功させた方々の「転職エピソード」をご紹介します。

PT・OT・STの転職エピソード

作業療法士の涼介

涼介さん:26歳/男性:転職歴1回

★前職:急性期/作業療法士

★現職:有料/作業療法士

PT・OT・STの転職エピソード/涼介さんの場合

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涼介さん、お久しぶりです!元気にされていますか?

お久しぶりです!はい、おかげさまで元気にやっていますよ!

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それはよかったです。以前は、職場の方針にご自身の考え方が合わないと悩んでおられましたが、今回は転職を通して成功したことや転職後の変化など、涼介さんの転職エピソードをぜひ伺いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

こちらこそよろしくおねがいします。

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職場の方針が合わない?作業療法士として本当にやりたいことは…

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それではお話を聞いていきたいと思います。まずは前職について、勤務施設や仕事内容、また転職の動機となった職場の方針が合わないと思った点についてお聞かせください。

はい。まず前職についてですが、以前は急性期病院に勤務していました。4年ほど同病院でほどよい緊張感のなかで経験を積んでおり、主に整形外科にて上肢と手のリハビリを行っていました。急性期では、様々な疾患や整形のリハビリに携わることができたので、自身のスキルアップには大きく貢献したと思っています。ただし、1点だけ…自身の考えと合致しない部分がありまして。それは、急性期が患者主体ではなく病院主体で機能していることでした。

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患者主体ではなく病院主体…とは、具体的にはどういったことを指すのでしょうか。

最近の医療傾向として、急性期では患者さんの退院のサイクルが以前よりも早くなっています。確かに、急性期の役割というのは回復期へと移行する前の対応が中心なので、スピード感のある治療が求められます。また、次々とやってこられる急患にも対応できるように備えておかなければいけません。しかし、やはり退院後もケアが引き続き必要な患者さんはおられますし、なかには病院の方針で急にだされる患者さんもいらっしゃいます。そういった方の支援が途中でできなくなってしまうということ、つまり患者さん主体ではないという方針は、作業療法士として大変心苦しい部分がありました。

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なるほど…。急性期の役割は理解しつつも、作業療法士としてもっと患者さんのケアに長く介入していきたいという希望があったということですね。

はい、そうです。急性期で学ぶことはたくさんありましたが、私自身のスタンスとしては、作業療法士とは患者さんの生活を支援していくことだと思っていたので、入退院などの制限がない在宅分野で専門性を発揮したり、介護施設などで働いたりするほうが性に合っているのではないかと考えたんです。

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それで、まずは転職支援のご相談からスタートされたというわけですね。

はい、色々とヒアリングをしていただき、作業療法士として目指していきたい方向が定まったので、転職支援を受けることにしました。

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身体面、精神面がバランスよく見れる介護施設を探して

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転職活動では、涼介さんのご希望をふまえ、ご自宅から勤務可能な範囲にある訪問リハビリや介護施設をご紹介させていただきましたが、はじめは提案できる勤務場所が多く、選定するのに難航されていましたね。

そうですね。なかなか求人情報だけでは、「これだ!」という決め手となるものがなく、正直難航していました。お給料はよくても慢性的な残業が想定されていそうだったり、自宅から近くても職種の垣根を超えて様々な業務を担いそうだったり…。理想の働き方としては、長く患者さんと関わっていくことでしたが、転職で失敗したくないという思いも当然あるので、慎重にはなっていましたね。で…、結局自分はどこで働きたいのか?ということが分からなくなってしまいました。そんなとき、アドバイザーさんから状況確認のお電話をいただいて。仕事選びに悩んでいる旨を伝えたところ、「一度条件を再度洗いだしましょう」とご提案いただき、転職するなら他にどういうところも重視したいか、よく考えてみることにしたんです。すると、ある程度希望する条件に合わせて求人が絞れてきたので、もう一度しっかり転職と向き合ってみようと思いました。

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もちろん我々も「転職してよかった」と思っていただきたいのは同じですからね。再度洗い出した条件面では、当初の転職目的である生活支援に携わりたいということ、また自宅から通勤時間が30分圏内、そして現在のお給料より下回らないこと、職種ごとの役割がきちんとしていることでした。たくさんある求人のなかからより限定して選ぶことで、ご自身の希望に合致するものもあったかと思います。

はい、実際に気になる求人が2つあり、紹介していただくことにしました。1つは老健、もう1つは有料でしたが、いずれにしても私自身介護施設での勤務経験がないため、どちらの施設もまずは見学をさせていただきました。見学では、実際に作業療法士や理学療法士が介護施設でどのように働いているのかを直接確認することができ、また職場のスタッフの雰囲気なども感じとることができたので、Web上で見る求人情報以上に決め手となることが多かったように感じます。

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働き方の違いを確認したり、また職場の雰囲気を感じたりするには見学はもってこいですよね。見学後には、涼介さんのほうから「面接を受けたい」という連絡があり、直接目で見て体感されたことでプラスに働いたことが嬉しかったです!

きめ細やかなスタッフの気配りや、利用者さんが自然な笑顔で活き活きとされている様子を見て、ぐっと心にくるものがあり…。「こんな場所で私も働きたい!」と強く思ってしまった結果、気づけばすぐにアドバイザーさんに連絡していましたね。(笑)

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モットーは患者主体!生活支援の場で作業療法士のやりがいをみつけて

おかげさまで、現在は有料老人ホームにて作業療法士として働く日々を送っています。急性期時代に比べるとだいぶゆったりとした雰囲気ですが、それが逆に心地いいです。入居者さん一人一人に合わせ、希望だった生活支援を行えている実感もありますし、何気ない会話も楽しくて、理想に近い働き方をしているなと思います。見学時に印象的だった「スタッフや利用者さんの自然な笑顔」は入職後も変わらずで、すごくポジティブに仕事に向き合っている方が多いので、私自身のモチベーションアップにも繋がっています。

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実際に見学に行かれたことで、入職後も違和感なく働かれていてよかったです!急性期でのご経験は有料でも必ず活きてくると思いますし、キャリアアップをしていくなかで強みにもなると思います。働き方の面では大変ご満足いただけたようですが、そのほかの面で不満などはありませんか?

自宅から無理のない通勤範囲で申し分ないですし、お給料は経験を考慮していただき月給24.5万円と前職よりも約5千円アップしました。それに加え、希望していた働き方を叶えられたことをプラスすると、今のところ不満は一切ありません!

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それは安心しました。涼介さんの転職エピソードからは、毎日の充実感が感じられ、転職がいい方向に向かったんだなということがすごく分かりました!これからも涼介さんらしく頑張ってくださいね!

ありがとうございます。本当に転職してよかったです。これからも頑張ります!

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【編集部からの一言】

今回ご紹介したのは、「職場の方針が合わない」というお悩みにおける転職エピソードでしたが、患者や利用者に対して病院や介護施設などが機能する役割が異なるからこそ、入職してみたものの職場の方針が合わない…と悩まれる方は少なくありません。しかし涼介さんの場合、ご自身が目指す作業療法士の在り方を明確に持たれていたことで、満足度の高い転職によって希望する働き方を叶えられました。特に、面接前に行かれた‟職場見学”では、職場の雰囲気をつかむのに非常に有効だったそうで、入職後のミスマッチをなくすことに大きく貢献したようです。
今やセラピストが活躍できる場所は医療機関だけでなく介護施設などさまざまで、就職時の選択肢は豊富にあります。だからこそ、現在の就業先が定める方針が自身のやりたいことと違うなら、思いきって希望する働き方にマッチする場所を探してみるのもおすすめですよ。
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