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認知症介助士とはどんな資格?資格取得のメリットや仕事内容、資格取得方法について徹底解説!

認知症の知識を身につけ正しい対応方法が学べる資格「認知症介助士」について詳しく解説します。

更新日:2023年04月06日

公開日:2021年05月21日

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どんな資格?認知症介助士について解説

 急増する高齢者に対して認知症への理解を深めるため、資格を取得し仕事に活かそうと考える方は多いのではないでしょうか。 
認知症の方と関わりを持つなかで活かせる資格はいくつかありますが、そのなかでも比較的簡単に資格取得が目指せる資格として「認知症介助士」という資格があります。 
今回は、この「認知症介助士」という資格について、資格取得のメリットや仕事内容、資格取得の方法などについて詳しく解説していきます。 

認知症介助士とは

 急増する高齢者に対して認知症への理解を深めるため、資格を取得し仕事に活かそうと考える方は多いのではないでしょうか。 
そんな現状を変えるため、公益財団法人日本ケアフィット共育機構によって2014年に創設されたのが認知症介助士です。 
 認知症介助士は、認知症という病気を理解し安心したサポートを行えることを目的とした民間資格で、認知症の方との関わりが深い介護職や医療職として働く職員をはじめ、職場や地域などで高齢者と関わりのある方にも活かせる資格です。 
 

認知症介助士の主な活躍の場

認知症介助士は、認知症という病気を理解し、症状に合わせてどのような対応をすべきかを学ぶ資格です。 
そのため、認知症介助士として得た知識は介護・福祉施設や医療機関だけでなく、企業やホテル、飲食店、駅、商業施設など多くの人と接する職場でも活用することができます。 
例えば、ホテルに宿泊しているご家族の一人が認知症の高齢者でなにか困ったことがあっても、ホテルの従業員に認知症介助士がいれば症状別に合わせた対応ができるため、認知症の方だけでなくそのご家族にも安心したサービスの提供につながります。 
このように、認知症介助士として活躍できる場は多岐にわたり、高齢者との関わりだけでなく認知症予防などの知識は将来の備えとしても活用することができます。 
 

認知症介助士の資格取得のメリット

認知症介助士の資格を取得することで得られるメリットはたくさんあります。 
そのなかでも特に大きなメリットとして、 
 
・認知症について理解していることでトラブルを未然に防ぐことができる
 ・リハビリの仕事以外に日常生活でも知識を活かすことができる
 ・手軽に資格取得ができる 
・資格取得にかかる費用が少ない 
・資格更新がないため一度資格を取得したら生涯活かせる資格となる 


などが挙げられます。 
 
 
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認知症介助士になるための受験資格

認知症介助士になるための受験資格はなく、年齢や資格の有無にかかわらず誰でも検定試験を受けることができます。 
職場で認知症ケアに携わっている方をはじめ、認知症について学び家族のケアに活かしたい方など、どのような方でも認知症介助士を目指すことが可能です。 
なお、検定試験の概要については以下となります。 
 
<認知症介助士検定試験の概要> 
試験実施月1月、3月、5月、7月、9月、11月
試験問題30問(選択肢)
試験時間30分 
合格基準1問1点の30点満点・21点以上合格(合格率は9割以上)
受験料3,300円(消費税10%込)
検定試験は2か月ごとに開催されており、受験料は3,300円(税込)です。 
認知症介助士は更新性のない資格であるため、一度の試験で合格した場合資格取得にかかる費用はだいぶ少なく抑えることができます。 

認知症介助士の資格取得方法は2つ!

認知症介助士の資格取得方法について解説.jpg

認知症介助士になるためには、検定試験を受けて合格しなければなりません。 
認知症介助士の検定試験を受けるためには、日本ケアフィット共育機構で資格を取得する方法、あるいは通信講座のユーキャンで資格を取得する方法の2種類があります。 
具体的にはどのような流れで試験を受けるのか、それぞれの資格取得方法について詳しくみていきましょう。 

日本ケアフィット共育機構で資格を取得する方法

日本ケアフィット共育機構で資格を取得する場合の受験方法は4通りありますが、基本的には公式テキストにそって自宅学習をしたのち、検定試験を受ける流れとなっています。 
検定試験だけを受ける場合の受験方法は3通りで、ひとつは東京・大阪などにある共育センターなどで受験をする方法、もうひとつは全国のCBTセンターで受験をする方法、最後にインターネット経由で受験をする方法があります。 
 
<共育センターなどで受験をする場合> 
会場共育センター(大阪・東京)など (※) 
試験方法マークシート式筆記試験
受験料3,300円(消費税10%込)
(※)不定期ですが共育センター以外の試験会場で検定試験が実施される場合があります。 
 
< CBTセンターで受験をする場合> 
会場全国各地のCBTセンター
試験方法パソコンによる受験でマウスを使って選択肢をクリック 
受験料3,300円(消費税10%込)
<インターネット経由で受験する方法>
会場自宅など(インターネット環境があれば自宅から可能)
試験方法パソコンによる受験でマウスを使って選択肢をクリック
受験料3,300円(消費税10%込)
自宅学習に不安があるという方や、試験対策だけでなく認知症に関する事例について幅広く学びたいと考える方に向けて、日本ケアフィット共育機構では検定試験がセットになった認知症介助セミナーもあります。 
こちらのセミナーは、インストラクターによる講義とディスカッション、ロールプレイを中心に認知症への理解と適切なケアが学べる内容となっており、テキストから出題されやすい試験のポイントの解説なども充実しています。 
セミナー受講後には検定試験があり、時間にして6時間ほどとなっています。 
セミナー会場については全国の主要都市で開催されており、定員を超過あるいは最少催行人数に達しない場合は変更する可能性があります。 
開催場所と日時については、日本ケアフィット教育機構の公式サイトにてご確認ください。 
 

<認知症介助セミナーの概要>
 ・開催場所:東京・大阪・名古屋・福岡の4都市 
・受講料:公式テキストあり 16,500円(消費税10%込) 
     公式テキストなし(テキスト付) 19,800円(消費税10%込) 

 

通信講座のユーキャンで資格を取得する方法

通信講座のユーキャンでは、3ヶ月で資格取得が目指せる「認知症介助士講座」があり、認知症の基礎知識をはじめ、適切な介助方法や対応方法、予防方法などの知識を身につけることができます。 
講座でもらえる教材はテキスト2冊と副教材4冊で、資格取得に必要な知識だけでなく認知症予防に役立つレシピ集などもついています。 
受講期間は最長で6ヶ月で、通信講座ならではのサポート内容として添削や質問サービス、オンラインでのWebテストなどがあり、独学で受験をすることに苦手意識がある方にとっては非常に充実した内容となっています。 
なお、検定試験は受講期間中であれば在宅でいつでも受験ができます。 
講座の添削課題を提出し、検定試験で80%以上の得点となれば合格です。 
受講料については(教材費・指導費込み)一括支払いの場合は29,000円(税込)、分割支払いの場合は2,980円×10回(10カ月)で29,800円(税込)となります。 
 
そのほか、ユーキャンの認知症介助士講座について詳しく知りたい方は公式サイトをご確認ください。 
 

認知症介助士の試験対策にテキストや過去問は必要?

認知症介助士になるための検定試験は、基本的に日本ケアフィット共育機構から出版されている「認知症介助士公認テキスト」から出題される傾向が高めです。 
そのため、認知症介助士セミナーを受けずに自宅学習にて試験対策を行うのであれば、公認テキストはできるだけ購入し勉強に活用するほうがよいでしょう。 
過去問については公式サイトで公表されていませんが、検定試験と同じ形式で解ける問題集として「認知症介助士 検定試験対策問題集」は公式サイトで購入ができるため、試験の傾向をふまえて勉強をしたい方はこちらを活用するのもいいかもしれません。 
なお、日本ケアフィット共育機構では公認問題集の購入は必須ではないとしているため、よほど試験対策に不安がある方以外は公認テキストのみの勉強でも十分合格を目指すことはできるはずです。 
 

気になる認知症介助士の口コミ

認知症介助士の口コミをみると、
「仕事に活かせる資格だと思う」
「認知症の知識は今後さらに必要だと感じ受験した」
「認知症介助士として地域活動に貢献したい」
など、前向きな意見が多くありました。 

また、リハビリの仕事に従事する理学療法士や作業療法士などの資格取得者も増えており、そういった方達からは、  

「空いた時間を活用して資格を取得した。認知症への理解を深め本業であるリハビリの仕事にもっと活かしていきたい。」
(理学療法士 男性)

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「仕事柄認知症の方と接する機会は多いため、取得した資格は無駄にはならない。」
(理学療法士 男性) 

といった口コミがみられました。 

認知症介助士になることで給料や年収は上がる?

仕事に活かせる資格のなかには資格手当の支給対象となる資格も多く、認知症介助士も該当するのではと期待される方も多いかもしれません。 
しかし、残念ながら認知症介助士は国家資格とはちがい民間資格となるため、資格を取得しても給料や年収への影響はほぼなく、大きな収入アップは見込めないのが現状です。 
現在分かっている認知症関連の民間資格では、「認知症ケア専門士」が一部の勤務先で資格手当の支給対象となることがありますが、資格取得の難易度は認知症介助士と比べてかなり高いものとなっています。 
 
★認知症ケア専門士についてもっと詳しく知りたい方はこちら! 
『認知症ケア指導管理士』の難易度・資格取得方法・メリットなどを詳しく解説! 
 

まとめ

認知症介助士とはどんな資格まとめ.jpg

今回は、認知症の知識と対応方法が学べる民間資格となる「認知症介助士」について解説してきました。 
 
認知症介助士についてまとめると、 
 
・認知症の基礎知識をはじめ、ケース別における介助方法や対応方法が学べる資格 
・認知症介助士は認知症に関する資格のなかでも難易度は低めで、自宅学習だけでも資格取得が目指せる 
・自身に合った受験方法を選択できるため、忙しくても受験がしやすい 
・更新性のない資格であるため一度資格を取得したら生涯活かせる資格 

 
といったことが分かりました。 
 
リハビリの仕事において、認知症の方との関わりは切っても切り離せないものです。 
認知症介助士はそんなリハビリの仕事に活かせる資格であることはもちろん、認知症予防の知識などは自身や家族の将来にも活用することができます。 
認知症はもはや国民病ともいわれているなかで、医療に従事する方々が認知症を正しく理解することは必要不可欠です。 
まだ認知症に関する資格をお持ちでない方は、ぜひこの機会に認知症介助士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。 
 
 
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