理学療法士国家試験ってどんなもの?

合格率や試験内容など、理学療法士の国家試験のしくみをご紹介!

2018.08.17

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ノートに文字を描く理学療法士

リハビリの専門職である理学療法士は国家資格。資格を得るためには国家試験に合格しなければなりません。国家試験というからにはむずかしい試験なのでしょうか?ここでは受験資格や合格率、試験内容についてみていきましょう。

理学療法士国家試験の受験資格は?

試験を受けるには高校卒業後、養成学校で3年以上学ぶ必要があります。すでに作業療法士の資格を持っている人は2年以上学べば受験資格が得られます。学校には大学、短大(3年制)、専門学校、特別支援学校があります。夜間クラスを設けている学校もあるので、働きながら資格取得を目指すことも可能です。しかし、仕事と学校の両立は想像以上にハードで覚悟が必要です。

理学療法士国家試験、簡単そうに見えて実は・・・

受験者数は平成23年以降1万人越えが続いており、リハビリの国家資格の中ではダントツの数字です。これは理学療法士の養成学校が増えたためで、今後も受験者数は1万人台をキープすることが予想されます。ここ最近の理学療法士国家試験の平均的な合格率は70%で、また90%を超えた年もあります。数字だけを見ると「国家試験だけど簡単そう!」と思いがちです。しかし受験者のほとんどが養成学校できっちり学び試験対策をした新卒者です。出題範囲が広く内容は専門的で、決して簡単な試験というわけではありません。時間をかけてきちんと勉強しなければ、国家資格を手に入れることはできません。

盛りだくさんの試験内容

眼鏡を置いて勉強を一休みしている

試験は年1回、毎年2月下旬もしくは3月上旬に行われます。選択問題で一般問題160問、実地問題40問の合計200問とボリュームがあります。午前と午後に100問ずつを2時間40分かけて解答するので丸一日がかりの試験となります。
出題科目は以下のようになっています。

〇一般問題

解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、作業療法

〇実地問題

運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、作業療法

試験では、計算問題やCT・エックス線画像から診断をつける問題、用語の意味や病状を理解できているかを問う問題などが出題されています。出題数が多いので1問に時間をかけるより、次々に解いていくほうがいいでしょう。

理学療法士国家試験の合格ライン

合格の絵馬とだるま

合格基準は総得点の6割程度です。しかし、実地問題で3割程度得点しなければ合格にならないため、バランスよく解答する必要があります。上記のとおり出題範囲が非常に広いうえに問題数が多いので、過去問題を繰り返し解いて量とペース配分に慣れるなど試験対策が必須です。

理学療法士の国家試験を受けるからには

近年の日本の経済状況から「安定した職業に就きたい」と考える人が増えました。公務員人気は相変わらずですが、一生ものである国家資格の取得を目指す人も増えています。理学療法士の国家試験を受けるには、たとえ作業療法士の資格者であったとしても2年は養成学校で学ぶ必要があります。学校に通うには時間はもちろんお金もかかります。ただ理学療法士の資格を取るという目的だけでは学校を途中で辞めてしまったり、資格を取ったとしても持っているだけの状態であったり・・・ということにもなりかねません。貴重な時間とお金をかけてもやりたいことなのか、資格を取って自分がどのような仕事をしたいのかを明確にして国家試験に挑戦する必要があります。
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