
理学療法士や作業療法士は基本的にはリハビリがメインになります。リハビリということは、何らかの理由で怪我や病気になったから行うのですが、もし怪我などを予防できれば、患者さんはリハビリで苦しい思いをしなくてすみます。その予防を的確に指導する資格が健康運動指導士です。今回はこの健康運動指導士をまとめています。
健康運動指導士とは
健康運動指導士とは、各個人ごとの心身の状態からその個人に合うように、安全かつ効果的な運動を行うための運動プログラムの作成と運動の指導を行う者です。民間資格であるアスレティックトレーナーに近い資格ではありますが、健康運動指導士は厚生労働省所管の財団法人健康・体力づくり事業財団が資格の認定を行っています。この資格を取得していると、厚生労働省が認定している施設で働くことが可能になります。資格が作られた背景は、高齢化社会だけでなく生活習慣病患者が増加している昨今に対して、医療費の抑制と生活習慣病の予防(一次予防だけでなく二次予防も)、健康水準の増進を目的としています。
健康運動指導士を取得するには
現時点で取得している資格によって違いはありますが、健康運動指導士の資格を取得するには基本的には下記になります。- 養成講座(資格により単位数が変化)+試験単位数は104単位から40単位まで開きがあり、全ての単位が必須単位です。この単位には運動実習が含まれているため、妊娠中の方や運動できない方、プールに入れない方は受講を遠慮してほしいとなっています。また、健康運動指導士の資格上、非喫煙者であることが望まれています。
- 104単位型(歯科医師、正看護師、准看護師、助産師、薬剤師、栄養士、あん摩マッサージ指圧師、鍼師、きゅう師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師)の資格を持ち、かつ4年制大学卒業者
- 70単位型(保健師、管理栄養士)の資格を持つ者
- 51単位型4年制体育系大学の卒業者(卒業見込みも可)
- 40単位型健康運動実践指導者の資格を持つ者、または(日本体育協会認定スポーツプログラマー、アスレティックトレーナー、フィットネストレーナー)のいずれかの資格を持つ者
PT・OTと健康運動指導士
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