先輩たちに聞きました、理学療法士になったきっかけ教えて!

先輩理学療法士のなろうと思ったきっかけをまとめてみました!

2018.08.24

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理学療法士になったきっかけ

10代の頃から理学療法士を目指し、現在4年制大学や3年制短大などに通って勉強に励んでいる方は多くおられます。
一方で、社会人経験を経て専門学校に入り理学療法士になるための勉強をしている方や、これから勉強を始めたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、その中で「本当に自分に理学療法士が務まるのか」「こんなきっかけで理学療法士になりたいなんて甘いのかも...」と悩んでいる方はきっと少なくないと思います。
理学療法士が夢だった現役学生の方でさえ、授業や実習の中で「イメージと違っていた」と不安に感じることがあるでしょう。
けれど、そんな風に悩んだのは皆さんだけではありません。
現在、理学療法士として働いている方々も、それぞれの理由でこの仕事を目指し、途中で悩みながらも、いま活躍しています。
今回はそんな先輩理学療法士の方々に、「理学療法士になったきっかけ」を聞いてみました。

なぜ「リハビリの専門職」になろうと思ったの?

子どものリハビリをしている女性理学療法士

理学療法士の仕事は、「何らかの事情で身体機能が低下した人々に、運動・体操を指導したりマッサージや温熱・電気治療を施したりして、その機能を改善・維持させる」ことです。
作業療法士が「食べる・作る」などの応用動作の訓練を行うのに対し、理学療法士は「座る・立つ・歩く」といった基本動作を回復させ、日常生活を取り戻すための働きかけを行います。

病気による麻痺やケガ、事故など、患者さんが身体を動かせなくなってしまう原因はさまざまなので、理学療法士はあらゆる性別・年齢・状態の患者さんにリハビリを実施します。
そのことから、理学療法士の方々の中で一番多かったきっかけが「自分が理学療法士や医療の現場に接したこと」でした。

あのときの理学療法士さんみたいになりたいと思った

中学生の頃、野球部に入っていて肩を壊してしまいました。
全国大会が近く「もう出られないかもしれない」と大きなショックを受けていた僕に、理学療法士さんが何とか大会に出られるようなリハビリのプログラムを組んでくれました。なかなか思うように動かなかったときも、「焦らずに、前向きにやること」を教えてくれて心身ともに支えてもらいました。おかげで痛みはだいぶ軽くなり、無事に大会に出られることに。その理学療法士さんがすごく頼りがいのあるかっこいい存在に思えて、自分もあんな風になりたいと思い理学療法士を目指しました。

このように、自分自身が理学療法士の仕事に触れたことから同じ仕事をしたいと思ったという方は多くおられます。
理学療法士が教えてくれた方法で身体が動かせるようになったという経験は、子どもにとってはまさに感動的な出来事。「あのとき精一杯助けてくれたお兄さん・お姉さん」の姿を目標にして仕事に取り組んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

家族を支えてくれたことに感謝している

子どもの頃に父が脳梗塞になり、左半身に麻痺が残ってしまいました。
幸い軽度ではあったものの、父は病気のショックで塞ぎ込んでしまいリハビリに消極的に...。私も子ども心に「もう今までのお父さんじゃなくなってしまった」ととても不安でした。
しかし、担当の理学療法士さんが資料を持ってきて、どのようなリハビリをすればどのくらい回復するといった詳しい説明をしながら熱心に父を説得。リハビリを始めてからも根気よく父を励ましてくれて、お見舞いに行くたび私にも「お父さんは大丈夫だからね!」と声を掛けてくれていました。その甲斐あって父は回復、仕事にも復帰でき、今も健康に気を遣いながら元気に過ごしています。
あのときの理学療法士さんにとても感謝しているのと同時に、私も病気や事故に遭った方とそのご家族の役に立てる仕事に就きたいと考えて理学療法士の道を選びました。

理学療法士の方の中には、「家族がお世話になった」ことがきっかけとなった方もいらっしゃいます。
リハビリを受ける方だけでなく、そのご家族の気持ちを理解し寄り添うことは理学療法士の重要な仕事のひとつです。それを実践できている理学療法士に出会えたことは、ご本人にとってもプラスの経験であったといえるでしょう。

家族が医療従事者で自分も憧れていた

母が看護師として働いていました。
仕事は忙しそうでしたが、「患者さんが元気になっていくのが嬉しい」と話す母の姿を見て、私も医療職に就きたいと考えていました。ひとことに医療職といっても看護師以外にもたくさんあるので、自分にはどんな仕事が向いているんだろうと調べていたときに理学療法士を知りました。母が勤める病院を見学させてもらい、実際にその仕事を見て一番近くで患者さんをサポートできる仕事だと感じ、理学療法士になりました。

この方は直接理学療法士と関わりがあったわけではありませんが、「家族に医療職に就いてる人がいた」というパターンです。中には「親戚に作業療法士・言語聴覚士がいて興味を持った」という方も。
身近な人から医療現場の仕事について話を聞けることで関心を持ちやすい、イメージしやすいといった利点もあり、家族・親族が医療従事者であることがきっかけとなった方も実は少なくありません。

社会人から理学療法士を目指す人のきっかけとは?

社会人で資格の勉強をしている様子

大人になってから再度学校に入り直し、国家試験の勉強を始めるのは並大抵のことではありません。
それにも関わらず、社会人から理学療法士を目指した方にはどんなきっかけがあったのでしょうか?

実は前々から興味があったけれど、一度あきらめた

中学・高校・大学とずっとテニス部に所属していて、指導や整体などスポーツに携わる仕事に興味がありました。しかし、そのときは漠然とした気持ちだったのであきらめて一般企業へ就職。3年半ほど努めて退職し、これからやりたいことを考えたときにやっぱりスポーツ関係の仕事に就きたいと思いました。
最近ではスポーツトレーナーとして働く方も増えていると知り、理学療法士の資格を取得しました。

運動経験があり、身体機能のメンテナンスの大切さを知っている方は特に理学療法士に興味を持つ傾向にあります。
この方がお話ししているように、近年ではスポーツ分野にてトレーニング指導やケガをした選手へのリハビリを専門に行うなど、理学療法士の仕事は広がりを見せています。

前職がきっかけでリハビリを学びたいと思うようになった

特別支援学校で教員として働いていました。
しかし、肢体不自由な子どもに対して、もっとできるサポートがあるのではないかとずっと考えていました。子どもの身体は成長するものであり、その段階に沿ったリハビリを提供すれば、私たちも子どもたちもできることが増えるのではないかと思い、理学療法士になることを決意しました。今は小児専門のリハビリ施設で経験を積んでいます。

キャリアチェンジをした方の中には、「子どもと接する仕事に就いていた」「介護士として働いていた」「病院や福祉施設でアルバイトをした」ことがきっかけとなったという方も実際は多くおられます。
このような理由で理学療法士を目指した方には、前職での経験からリハビリに対して何かしらの問題を感じ、「もっとよくしたい」という気持ちが強い方が多いので今後いっそうの活躍が期待されます。

はじめは強みとなる資格が欲しかった、でも今は...

恥ずかしながらフリーター期間が長く、いわゆる「手に職」が欲しかったのがきっかけです。
誰とでも分け隔てなく仲良くできることが自分の長所であり、学生時代はサッカー部に所属していたこと、今でも趣味でときどきフットサルをやっていることを職業相談で話したら、理学療法士を勧められました。
はじめは「医療系の資格なら就職も安定している」という気持ちもありましたが、調べていくうちに筋肉や骨格の仕組みについて「おもしろい」と思うようになり、専門学校に通うことを決めました。
国家資格を取得したことは自分にとって大きな自信になりましたし、今では利用者さんが自分でできることが少しずつ増えていくことにやりがいを感じています

「安定した仕事だから」という理由で医療職の資格を取る方も少なくはありません。
しかし、実際にこの方のようにコミュニケーション能力や体力など理学療法士の適性があり、勉強も興味を持って取り組める方もいらっしゃいます。
面接などで「安定性」を前面に出すのはもちろんNGですが、仕事内容にしっかり関心を持ち、結果的に多くの方の役に立てる医療従事者となるのであれば、どんなきっかけも立派な志望動機ですよね。

まとめ

「そう言えば私もこんなきっかけだったなぁ」と共感できたものがあったのではないでしょうか?
「今、理学療法士を目指しているけれど想像以上に大変で心が折れそう...。」という方は、理学療法士になりたいと思ったときの気持ちをぜひもう一度思い出してみてくださいね。
社会人から理学療法士になろうと決めたけれど、「本当に良かったのかな」「自分にできるかな」と不安になっている方にとっては、「大人になってから資格を取ろうとしたのは自分だけじゃない」ということが分かり、励みになったのではないかと思います。
どんなきっかけであれ、理学療法士の役割は「患者さんの生活や人生を立て直す」ことです。
そのような大きな目的と意義のある仕事であるということを忘れずに、これからも資格取得に向けてがんばってくださいね。

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