音楽療法士について

音楽を演奏してQOL向上を目指す、人気の音楽療法士の資格取得や資格内容について解説します!

2018.08.17

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笑顔の男女の理学療法士

音楽療法士をご存知でしょうか。作業療法士のような公的な資格ではなく民間資格です。音楽を演奏し聴いてもらうことで、音楽の持つ、生理的、心理的、社会的な働きをQOLに活かしリハビリテーションを行います。この項目では音楽療法士の特徴と現状、資格の取得方法をご紹介します。

音楽療法士とは

音楽療法士とは、音楽療法(患者さんに音楽を聴いてもらったり、患者さんに楽器を演奏してもらったりしながら、音楽の持つ生理的、心理的、社会的な効果を使ってココロの回復や向上を図る補完医療)を行う専門職です。
音楽療法は補完療法ですので、これだけで治療が出来る訳ではありません。あくまでも補完医療であり、患者さんのQOLを高めて症状を和らげるリハビリテーションの1種です。音楽療法の誕生は古く、旧約聖書にも記されています。近代では、第二次世界大戦時のアメリカで病院に音楽を流した所、負傷兵の治癒が早まったことから、音楽療法の効果を研究することになりました。日本では1960年代ごろに始まったとされています。

音楽療法士資格を取得するには

音楽療法士資格は国家資格ではなく、民間資格です。一般的には「日本音楽療法学会」が認定している「学会認定音楽療法士」が有名です。民間資格ですが、兵庫県では音楽療法の普及推進に取り組んでいることから兵庫県独自の専門的人材資格として「兵庫県音楽療法士」を認定しています。
「兵庫県音楽療法士」は県独自だから格があるということはありませんし、資格が取りやすい取り辛いということもありません。初回認定に限れば「兵庫県音楽療法士」の方が条件が緩いのですが、更新時は「日本音楽療法学会」が求めるレベルと同等の活動条件が求められます。

「学会認定音楽療法士」を取得するには、資格条件として、
・日本音楽療法学会正会員であること。
・学校法人格を持つ専門学校・高等専門学校・短期大学・大学いずれかの修了証。
・臨床経験5年以上(ただし、音楽を用いた臨床経験が2年以上あること)
が求められます。

また、試験合格に必要な項目として
・必修講習会を受講し、ピアノ実技と音楽理論の試験に合格する。
・音楽療法関連分野の単位取得
・臨床経験5年以上(資格条件で足りない場合のみ)
・学会参加などで手に入るポイントを200ポイント集める。
があります。

これらを乗り越えた後に筆記試験と、年1回行われる認定試験に合格することで「学会認定音楽療法士」になることが出来ます。音楽が好きなだけでは取得は無理であり、医療知識も求められます。

音楽療法士と作業療法士

音楽療法士資格が民間資格であることもあり、音楽療法士の求人は日本ではまだまだ少ない状態です。ただ、音楽療法の治療効果は徐々に世間に認められ、医療従事者や福祉従事者の方が取得することにより治療の幅を持てることもあり、少しずつではありますが増加しています。
特に作業療法士や言語聴覚士の仕事とは相性が良く、楽器を演奏してもらう治療法では楽器を演奏すること自体が作業となりますし、音楽を聴くことでココロのケアにもなります。 歌を歌う治療法では、歌を歌うことで肺活量を鍛えたり、言葉を発することで新しい言葉を覚えたり思い出したりしてもらうことが、言語聴覚のリハビリに繋がります。 音楽療法士資格を取る際に臨床経験が求められますが、PT・OT・ST領域で働いている方が取得するには有利です。
日本ではまだ民間資格である音楽療法士ですが、今後認められることもあるかもしれません。 作業療法士や言語聴覚士の仕事の幅を広げる音楽療法士、興味がありましたら取得してみてくださいね。
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