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腰椎圧迫骨折になるとどうなる?リハビリや病院の探し方まで解説

腰椎圧迫骨折になるとどうなる?リハビリや病院の探し方まで解説

更新日:2023年02月28日

公開日:2023年02月27日

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前かがみになる男性

腰椎とは、背骨の中でも一番大きな部分です。そのため、腰椎圧迫骨折が起きると、日常生活の動作が困難になってしまいます。痛みも強いため、できる限り早く治して元の生活が送れるようにしたいですよね。

そこで、今回は腰椎圧迫骨折に悩んでいる方に向けて、リハビリの概要や病院の探し方についてまとめました。自宅でもできるリハビリについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

腰椎圧迫骨折のリハビリとはどんなことをやるの?

女性とスタッフ

腰椎圧迫骨折と診断されると、基本的には安静にすることが大切とされています。そのため、「いつになったらコルセットが無くなるんだろう」「この後リハビリはどうなっていくんだろう」と心配になることが多くなりますよね。

そこで、ここでは腰椎圧迫骨折のリハビリの概要についてご紹介します。

期間・始まる時期・方法

腰椎圧迫骨折のリハビリは、骨折が起きた時期に合わせてリハビリの内容は変わってきます。主におこなわれることが多いリハビリの方法と期間について解説していきます。主に行われるリハビリは以下のとおりです。
保存療法…麻痺などがない場合、コルセットなど用いて安静な状態につとめる治療法です。骨折と判断されてから、すぐにおこないます。2~3カ月安静にすることで、80%の患者は骨癒合が見られると言われています。期間としては2週間~3カ月ほどおこないます。手術療法

禁忌とは?やってはいけないことは?

腰椎圧迫骨折は、腰に負荷がかかる行動は禁忌となっています。どうしても日常生活では、腰に不可がかかる動作は多いので注意しなければいけません。

具体的には、腰をひねる動作、曲げる動作は禁忌となっていきます。そのため、コルセットを巻くこともそうですが、意識して日常生活を送らないと回復が遅れる原因にもなるので注意が必要です。

椎体圧迫骨折とは?何が違う?

腰椎圧迫骨折の似た言葉に、椎体圧迫骨折・第一腰椎圧迫骨折があります。これらの骨折は、それぞれ骨折した部位によって名称が変わってきます。以下がそれぞれの部位の説明です。
腰椎 … 胸郭と骨盤の間にある5つの椎骨
椎体 … 体の背骨のこと
第一腰椎 … 腰椎の中でも、一番上にある腰椎

腰椎圧迫骨折のリハビリの内容とは?

リハビリをする女性とスタッフ

腰椎圧迫骨折のリハビリでは、保存療法を使って安静にしていくことが中心です。回復期になると、今まで固定していた部分の筋肉が落ちているため、体を動かしていくリハビリが必要です。特に退院した後でも、家でできるリハビリを覚えておくと日常生活の動作が楽になってきます。

ここでは、家でも手軽にできるリハビリの運動療法を中心にご紹介します。また、手軽にできるストレッチも解説するのでぜひ試してみてください。

運動療法

運動療法とは、体を動かすことで、腰痛が起こる前の状態に戻していくリハビリのことを指します。急性期だと、基本的には器具で固定して安静にすることが大切です。そのため、運動療法は痛みが和らいだところで行っていくのが一般的です。

以下は、急性期の際にベッドでできる運動療法です。ぜひ、ご家庭でも実施できるので試してみてください。

カフパンピング
静脈に血栓ができないようにする目的でおこなわれます。足首の運動のことです。2秒に1回動かす程度のスピードでリズムよくやります。1度の回数は10~20回で、痛みのない範囲で1~2時間おきくらいでやっていきます。
クアドセッティング
バスタオルや枕を膝下に置き、押しつけるようにします。膝伸展筋のトレーニングです。腰がそれてしまうことが多いので、反らさないように注意します。力を入れて5秒数えてから元に戻すのを20~30回やります

家でもできる実践ストレッチ

ストレッチも腰椎圧迫骨折のリハビリでは自宅で実践しやすい方法です。回復期になると、今まで寝て過ごしていた方は、ベッドから起きて過ごせるようになることが目標です。そのため、動かしていなかった部分を中心にリハビリをしていきます。

今回紹介するのは、腸腰筋や胸椎など、腰に負担が行かないようにするための筋肉です。もし、動かすのが痛い場合は決してやらないようにしてください。動画も載せましたので、ぜひ見ながらやってみてください。

腸腰筋のストレッチ
足を前後に開き、後ろ側の足で膝をつきます。
両手を前側の足の膝に置き、少しずつ上体を前にスライドさせます。
ゆっくりと元に戻します。
反対側も同様に行います。

https://doctorstretch.com/selfstretch/18 
胸椎ストレッチ
 膝をつけ、四つんばいの状態になります。
 そのまま両手をつきます。
 このとき、背中が床と平行になるようにしてください。
 そして、右手を耳の横につけ、上半身を左に傾けます。
 この状態を5秒キープ。
 これを互いに10回繰り返します。

https://www.youtube.com/watch?v=JrNp5FwLpAQ&t=1s

近くにリハビリができる施設はある?探し方とは?

ポーズをとるスタッフ

腰椎圧迫骨折をしてしまった場合は、できる限り早く医療機関に受診することが大切です。また、重度の腰椎圧迫骨折の場合はリハビリにも時間がかかるため、できるだけ大きな総合病院を探すこともあるかと思います。

ここでは、重度の腰椎圧迫骨折などリハビリを丁寧にやっていただきたい方に向けて、ネットを使った病院の探し方をご紹介します。

回復期リハビリテーション病棟協会のページがおすすめ

ネットで病院を探したい方は、回復期リハビリテーション協会のページがおすすめです。回復期リハビリテーション病棟とは、急性期が過ぎた患者に対して、集中的にリハビリをおこなう施設のことを指します。

家庭復帰が困難な場合は、入院をしながらリハビリをおこなっていくこともできます。そのため、なかなか痛みがおさまらず、効果的なリハビリを求めている方にはとてもおすすめです。ぜひ、以下のリンクから探せますので、参考にしてみてください。

http://www.rehabili.jp/organization/ward_list.html

評価はどのようにしたらよい?参考にするべき文献とは?

腰を診る医師

OTやPTなど、病気がある患者さんに対して大切なことは評価することです。評価とは、アセスメントをして患者の主訴を見つけ出し、リハビリが実際に適しているかどうかを考えていく行程を指します。しかし、評価はとても難しいため、客観的な指標が必要です。

今回は、評価していく際に参考になる文献についてご紹介します。

ガイドラインはある?

看護の際に参考になるのが、ガイドラインです。しかし、腰椎圧迫骨折のガイドラインは存在しません。そのため、評価のためには論文やリハビリテーションで出されている文章を参考にすると良いと思います。

以下は、リハビリの方法(運動療法)について載せられている論文です。ぜひ参考にしてみてください。

脊椎圧迫骨折の理学療法 
https://www.himeji-du.ac.jp/faculty/dp_healthcare/physi/pt/pdf/hrrm201604.pdf

腰椎疾患に対するリハビリテーション ―運動療法とセルフトレーニングを中心に―
https://www.jstage.jst.go.jp/article/spinalsurg/31/1/31_12/_pdf

参考になる文献

腰椎圧迫骨折のみの評価についてかかれている文献は見当たりませんでした。そのため、研修で使われている資料や疾患全般について解説されている文献を読むことで、評価の質を高めていくことができます。以下は参考文献をご紹介します。

https://care-plus.co.jp/semi/archive/docs/201505%E3%80%80%E5%9C%A7%E8%BF%AB%E9%AA%A8%E6%8A%98%E3%81%AE%E7%90%86%E5%AD%A6%E7%99%82%E6%B3%95.pdfP28∼31

「PT臨床評価ガイド」
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/107306

信頼できる病院を探して、リハビリを進めていこう

リハビリをする女性とスタッフ

腰椎圧迫骨折のリハビリは、基本的に安静することが大切です。しかし、どれくらいリハビリで運動をしていいかは、専門家による評価が大切です。ぜひ、医療機関と協力して無理のない範囲でリハビリを進めていきましょう。

医療機関を探したい方も、ぜひ回復期リハビリテーション病棟のHPを参考にして自分に合う医療機関を探してみてください。腰が痛くなくなり、気持ちの良い日常生活が送るようになれると嬉しいですね。

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