認知症ケア専門士について

認知症の専門家

2018.09.08

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認知症ケアのためのイベント

現在の日本には約500万人に近い認知症患者が居ます。
この人数は医学の進歩と高齢化により年々増加しています。
これに対応する為に認知症ケアの資格が作られました。それが認知症ケア専門士です。
今回は理学療法士や作業療法士、言語聴覚士とも関連する認知症に関する資格のまとめです。

認知症ケア専門士とは

認知症ケア専門士は、日本で年々増加している認知症患者さんに対して、優れた学識と高度なスキル、そして倫理観を備えた専門技術士です。
認知症が医学会で避けて通れないテーマになり、そのプロを認定しようと決まったのは平成15年(2003年)のことです。
認知症ケア専門士の試験は翌年から開始されました。
認知症ケア専門士は国家資格ではなく民間資格ですが、国家資格にこれに該当する資格も無いため現在の日本では認知症ケアのプロを認定する唯一の資格になります。

似た資格で認知症ライフパートナーがありますが、こちらはコミュニケーションを重視した介護資格です。

認知症ケア専門士の取得方法

認知症ケア専門士の取得は理学療法士や介護福祉士の資格を持っている方にとっては、それほど難しくはないそうです。
介護系の資格ですので、介護福祉士を持っている方は範囲が被るのもその理由でしょう。

認知症ケア専門士の受験資格に国家資格(理学療法士や看護師)の資格は必要ありません。
ただ、認知症ケアの関連機関、団体において受験年の3月31日より10年以内に3年間の実務経験がある事が必要です。
この3年間は勤務であり、ボランティアや研修期間は含まない点に注意が必要です。

この勤務している施設・団体に実務経験歴を証明して貰うことで受験資格は完了です。

試験は筆記の一次試験と論述、面接の二次試験で構成されています。

一次試験では、

  • 認知症ケアの基礎
  • 認知症ケアの実際1
  • 認知症ケアの実際2
  • 認知症ケアにおける社会資源

の4分野、各50問 計200問からになります。

合格点は各問7割以上で、落ちた場合も5年間はデータが保持されるので、落ちた分野だけ受けることが可能です。

一次試験に合格すると、二次試験までに論述試験を郵送することになります。
忘れる人は居ないとは思いますが、忘れる人もいるそうです。

面接試験では、6人グループでのディスカッションになります。
時間は20分しかありませんので、集合時で他の5人と仲良くなると一緒に戦いやすいでしょう。

これらの試験に合格することで認知症ケア専門士が取得できます。

認知症ケア専門士は5年毎の更新があります。
更新時は学会で行っているセミナー・講義に出席することで更新可能です。
看護医療の世界ですので常に新しいことを学ぶ必要があるためです。

この資格を取ることで給与が増えるといった直接的なプラス点はほとんどありません。
ただ、看護介護福祉の世界で認知症ケアは無くてはならないスキルになってきています。
理学療法士や作業療法士の方もこれまで以上に認知症患者さんのリハビリをすることが増えるでしょう。
それに対応できる認知症ケア専門士の取得を目指してみてはいかがでしょう。
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