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認知症のリハビリテーションとは?効果があるリハビリから病院の探し方までご紹介

認知症のリハビリテーションとは?効果があるリハビリから病院の探し方までご紹介

更新日:2023年02月16日

公開日:2023年02月16日

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リハビリをする患者さん

最近物忘れが激しくなったり、人の名前が思い出せなくなったりしているご家族はいませんか?もしかしたらそれは認知症のサインかもしれません。認知症になった場合は、どのように治療していくか不安がありますよね。

そこで、今回は認知症の方のご家族向けにリハビリテーションについて解説していきます。効果があるリハビリの内容から、病院の探し方までご紹介します。ぜひ、気になる内容から読み進めていってみてください。

リハビリテーションがおこなわれる認知症とはどんな病気?

認知症

認知症とは、脳に何らかの障害が生じて、認知機能が低下し、日常生活を送るのに支障がでている状態のことを言います。しかし、概要は知っていても「いつなるのか」「なぜなるのか」など疑問は多いかと思います。

そこで、ここでは特に気になる方が多い原因となりやすい年齢についてご紹介します。

なぜ認知症になってしまうのか?

認知症は何らかの原因が起こり、脳に障害が生じている状態です。そのため、なってしまう原因は人によってさまざまです。

また、認知症は病名ではなく、症状のことを指します。そのため、症状の状態によって認知症の種類は変化します。その中でも、特に多い認知症のタイプは以下の4つです。

アルツハイマー型認知症

脳神経が変性して、脳の一部が委縮していきます。最も多くの患者さんで見られる認知症のタイプです。

レビー小体型認知症

手の震えや、転倒が増えるなどといったパーキンソン病のような症状が現れます。
初期の記憶障害があまり目立たないため、発見が遅れやすい特徴があります。

前頭側頭型認知症

スムーズに言葉が出てこない・言い間違いが多い、感情の抑制がきかなくなる、社会のルールを守れなくなるといった症状があります。

血管性認知症

脳梗塞や脳出血などの脳血管障害による血管性認知症です。他のアルツハイマー型と併用している可能性もあります。

いつからその傾向が表れるの?

認知症の傾向が現れるの年齢は、年をとればとるほど可能性が高くなります。厚生労働省の統計だと2020年では、日本における65歳以上の認知症の数は約600万人(2020年現在)と推計されます。これは、65歳以上の5分の1に当たる数です。

一方で、65歳未満でも認知症になることはあります。若年性認知症は3.75万人と言われています。そのため、若い時でも認知症にならないように予防をしていくことは大切です。

引用:厚生労働省

段階

アルツハイマー型の認知症では、進行段階があると言われています。記憶の障害の程度によって、軽度・中程度・高度に分けられます。また、軽度の前には違和感を感じ始める軽度認知障害があります。

それぞれの段階について、代表的な中核症状を載せました。ご家族の方の症状を思い浮かべながら、確認してみてください。

軽度認知障害

●以前と比べてもの忘れなどの認知機能の低下がある、本人が自覚している、または家族等によって気づかれる
●もの忘れが多いという自覚がある
●日常生活にはそれほど大きな支障はきたしていない

軽度

●同じものを何度も買ってしまう
●計画や段取り通りに行動できない
●曜日や時間がわからなくなる 

中程度

●言葉が出ない
●知っているはずの場所で迷子になる
●徘徊する

高度

●昔の記憶も忘れる
●家族の顔や人間関係が わからなくなる
●言葉が理解できない

認知症のリハビリテーションの内容とは?

介護される女性

認知症になってしまった場合、リハビリをすることで中核症状の進行を遅らせることができます。そのため、医療機関と連携してリハビリを進めていくことが大切です。
ここでは、特におこなわれることが多いリハビリの内容について解説します。

運動療法

運動療法とは、身体を動かして身体機能の改善を目指していくリハビリです。認知症が進行していくと、身体を動かすのがつらくなり、寝たきりの状態になることも多くあります。そのため、運動療法をすることで脳の活性化を目指します。

具体的には、関節可動域訓練、ストレッチ、基本動作練習、有酸素運動などが挙げられます。これらの活動を組み合わせて、やっていくことが一般的です。

作業療法

作業療法とは、日常の生活動作を通して認知機能の改善を目指していくリハビリです。作業療法は、日常の動作に合わせておこなっていくので、無理をせずリハビリを進められます。

主にADL(食事、排泄など)や IADL(掃除、趣味活動、社会参加など)を中心にリハビリが進んでいきます。また、実際に暮らしている家でもできるため、自宅で訪問診療をすることも可能です。

予防的な観点が大切

認知症は、症状が進行する前に予防的な観点で生活を送っていくことが大切です。脳や身体を活性化させることで、健康を維持し、予防できます。

予防としては、睡眠・運動・健康の観点で日々の生活を振り返っていくことが大切です。また、人と会って話していくことも大切です。ぜひ、認知症の予防のために、日ごろの生活を見直してみてください。

家でもできる認知症のリハビリの教材は?

お手玉

ご家族の方は、日常的に認知症の方と接することが多いかと思います。その際に、病院でおこなっているリハビリだけでなく、家でもできることがあればやっておきたいですよね。

最近は自宅でもリハビリできる教材が販売されています。しかし、大切なのは認知症の方の心です。無理をさせてしまっては、リハビリも意欲的にできません。そのため、もしおこなっていく場合は、認知症の方の意欲やペースを大切にしていくようにしましょう。

ぬりえは効果がある?

ぬりえは、実際のリハビリでおこなう病院もあり、効果が期待できる教材です。脳の前頭葉、側頭葉、後頭葉など、さまざまな部分が刺激されます。ぬりえは細かな作業でもあるので、より手先が働き、脳が刺激されるとても良いリハビリです。

ただし、実際におこなう場合は認知症の方の意欲を大切にしてください。こども用のぬりえを渡されたり、難しすぎてストレスがたまったりすることもあります。ご本人と相談しながら進めていくことが大切です。

近くの認知症のリハビリができる病院はどこ?探し方をご紹介

認知症のリハビリを進めていくには、専門的な医療機関とつながる必要があります。しかし、実際にどのように調べたら、自宅から通いやすい医療機関が出てくるか分からない方も多いかと思います。そこで、ここではおすすめの医療機関の探し方についてご紹介します。

問診票

探し方

探すには、日本認知症学会のサイトがおすすめです。日本認知症学会とは、1982年に設立され認知症に対する研究をしている団体です。介護・ケアをしていく際に一定の技術を持っている方は「専門医」「認定臨床医」として認定します。

以下のサイトに、自分の都道府県をクリックすることで認定されている医者がいる専門機関を一覧にして閲覧できます。ぜひ、探す際には参考にしてみてください。

https://square.umin.ac.jp/dementia/g1.html#yamagata

料金

リハビリにもさまざまな種類があります。そのため、リハビリの料金も内容によって変化します。例えば、入院をしてリハビリしていく必要がある場合は、数10万円する可能性があります。

一方で、通院や投薬のみの場合は3万円前後で収まることが多いと言われています。実際に専門機関にかかっている場合は、担当医と確認してリハビリを進めていくようにしましょう。

認知症にはリハビリが必要!

手を握るスタッフと患者さん

認知症の方のリハビリについてご紹介しました。認知症は症状が人によって違います。そのため、専門機関で安心できるスタッフとともに、協力してリハビリを進めていくことが大切です。

特に、進行も人によって違うためゆっくり進んでいく場合もあります。ご家族の方もあせらずに、長い目線で付き合っていきましょう。

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