リハビリに関係する資格には何がある?種類やそれぞれの役割をご紹介
リハビリに関係する資格には何がある?種類やそれぞれの役割をご紹介
更新日:2024年06月17日
公開日:2024年06月17日
リハビリに関係する職種を目指す際に、どのような資格があるのか気になる方はいるのではないでしょうか。リハビリに関係する資格はさまざまな種類があり、それぞれ役割と専門性が異なります。
この記事では、リハビリに関係する専門職と、その他の職種の種類についてご紹介します。どのような資格があるのかを知ることで、自分がどんな仕事に就きたいのかが明確となるでしょう。
目次
リハビリ専門職の資格は3種類ある
リハビリ専門職には、以下の3種類があります。● 理学療法士
● 作業療法士
● 言語聴覚士
ここでは、それぞれのリハビリ専門職がどのような役割をするのかを詳しく解説します。
理学療法士
理学療法士は、病気やケガで低下した身体機能の回復を目指す職種です。理学療法士のおもな役割は、「立つ・歩く・座る」などの基本的な動作の改善を図り、患者さんの生活の質を向上させることです。具体的なリハビリ内容としては、以下があげられます。
● 運動療法:歩行練習や筋トレなどの運動を中心とした治療
● 物理療法:機器によって温熱や電気などの物理的な刺激を活用した治療
患者さん一人ひとりの状態に適したリハビリプログラムを作成し、その内容にあわせて効果的なリハビリを実施します。
作業療法士
作業療法士は、日常生活に必要な動作の回復を促し、患者さんが自立して生活できるようにサポートする職種です。具体的には食事や着替えなどの日常生活動作や、仕事や趣味活動に必要な動作の獲得など、リハビリ内容は多岐にわたります。理学療法士が「基本的な動作」だとすると、作業療法士は「応用的な動作」に対するアプローチが中心といえるでしょう。患者さんの身体的な面だけでなく、精神的・社会的な側面を総合的に評価し、個別のリハビリプログラムを作成します。
言語聴覚士
言語聴覚士は、言葉や飲み込みなどの障害に対してリハビリを提供する職種です。以下のような多岐にわたる障害に対して検査・評価を行い、個別のリハビリプログラムを作成します。● 高次脳機能障害(脳の障害)
● 聴覚障害
● 声の障害
● 嚥下障害(飲み込みの障害)
また、医師や歯科医師などの他の医療職と連携し、総合的なケアを提供します。言語聴覚士は病院以外にも教育機関や福祉施設など、活躍できる領域も幅広いのも大きな特徴です。
リハビリ専門職の資格を取得する流れ
リハビリ専門職を目指す場合、資格を取得するにはどのような過程を経る必要があるのでしょうか。ここでは資格を取得する流れについて解説します。リハビリ専門職の養成校に入学する
リハビリ専門職になるためには、まずは資格取得が可能な養成校に入学することです。養成校には、大学や専門学校などがあり、そこでリハビリに関する知識や技術を3〜4年間学ぶ必要があります。養成校は全国にあり、高校卒業後に進学することが一般的です。しかし、一部の学校では夜間コースも提供されているため、社会人でも働きながら学ぶことが可能です。
リハビリ専門職に応じたカリキュラムを修了する
養成校に入学した後は、各専門職に応じたカリキュラムを修了する必要があります。解剖学や生理学などの基礎科目は、どの専門職でも共通に学びますが、学年を経るごとにそれぞれの専門的な内容に分かれていきます。また最終学年になると、実際に職場で臨床を学ぶ「臨床実習」が行われるのも大きな特徴です。これらのカリキュラムを修了することで、実際の現場で必要な知識と技術を習得できるのです。
国家試験に合格する
リハビリ専門職は国家資格なので、取得するには国家試験に合格する必要があります。そのため、養成校のカリキュラムを修了後、国家試験を受けて合格を目指します。国家試験は年に1度行われ、通常の形式は筆記試験です。それぞれの専門職の大まかな合格率は以下のとおりです。| 職種 | 合格率 |
| 理学療法士 | 80〜90% |
| 作業療法士 | 70〜80% |
| 言語聴覚士 | 60〜70% |
出典:厚生労働省|第59回理学療法士国家試験及び第59回作業療法士国家試験の合格発表について
厚生労働省|第26回言語聴覚士国家試験の合格発表について
リハビリに関係する資格
専門職以外にも、リハビリに関係する資格にはさまざまな種類があります。ここでは、リハビリに関連した資格について解説します。柔道整復師
柔道整復師は、以下のような外傷に対してマッサージや手技を中心に治療する職種です。● 骨折
● 脱臼
● 打撲
● 捻挫
具体的には、手技療法や包帯固定、テーピングなどを駆使して、その方にあわせた治療を進めていきます。柔道整復師の資格も国家資格であり、養成校で勉強して国家試験に合格する必要があります。柔道整復師は整形外科や接骨院、スポーツチームのトレーナーとして幅広く活躍している職種です。また、デイサービスでリハビリを提供することもあるでしょう。
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は、あん摩やマッサージ、指圧などによって利用者の身体の不調改善を目指す職種です。施術によって筋肉の緊張をほぐし、血行改善や身体のバランスを整えます。リハビリの一環として施術を行い、患者さんの筋肉の柔軟性を高めたり、回復を促進させたりすることもあります。この資格も国家資格であり、養成校に通ったうえで国家試験の合格が必要です。柔道整復師と同じように、デイサービスでリハビリを提供することもあります。
義肢装具士
義肢装具士は、失った身体の一部を補うための義肢や、身体の機能をサポートする装具を作成する職種です。補助具によって、患者さんが日常生活をより快適に送れるようサポートします。装具には以下のようなさまざまな種類があり、患者さんの状態にあわせたものを作成します。
● 足を支える下肢装具
● 腰を固定するコルセット
● 肩を固定するスリング
● 足の接地部分を調整する足底板
義肢装具士は、直接リハビリに関わるわけではありません。しかし、医師や理学療法士などと連携し、効率的にリハビリができるように支援します。
視能訓練士
視能訓練士は、視覚機能の改善を目的とした訓練や、視力矯正のためのリハビリを行う職種です。眼科医と協力し、視覚障害のある患者の治療をサポートします。視覚機能の改善の他にも、以下のような役割も担っています。● 視力検査の実施
● 眼鏡・コンタクトレンズの処方
● 目の手術前後のケア
視能訓練士の役割は、患者がより良い視力を取り戻し、日常生活を自立して送るための支援をすることです。
どのリハビリ資格を目指すかを決めるポイント
リハビリ資格にはさまざまな種類があるので、どれを目指すか迷う方もいるのではないでしょうか。ここでは資格を目指すときのポイントについて、専門職と、リハビリに関係する職種に分けて解説します。リハビリ専門職のなかで選ぶ際のポイント
リハビリ専門職を選ぶ際のポイントは、自分がどんなリハビリを提供したいか、どのような職場で働きたいかによって異なります。まとめると、理学療法士は身体機能の回復を目指し、患者さんのリハビリをサポートする専門職です。おもに病院やクリニック、介護施設などで働くことが多く、直接的な運動療法や物理療法を提供します。作業療法士は、日常生活の活動を通じて患者さんの機能回復をサポートする専門職です。こちらも病院や施設で働くことが多いですが、より具体的な日常生活の動作に焦点を当てたリハビリを行います。言語聴覚士は言語や嚥下機能などに対してリハビリを提供し、コミュニケーションや食事に関連する問題の解決をサポートする専門職です。
それぞれの専門職はリハビリ内容や働く環境が異なるので、自分の興味や目指すキャリアにあわせて選ぶことが重要です。
リハビリに関係する資格のなかで選ぶ際のポイント
リハビリに関係する資格を選ぶ際のポイントは、自分がどんな患者さんにどんなアプローチを行いたいかによって変わります。まとめると柔道整復師は、骨折や脱臼、打撲などのケガに対する治療を行うことが多いので、整骨院やスポーツ現場で活躍できます。あん摩マッサージ指圧師は、手技によって身体のバランスを整えてリラクゼーションや痛みの軽減を目的に行う職種です。義肢装具士は、身体に障害を持つ人々のために義肢や装具を作成し、使用方法を指導します。視能訓練士は、視覚機能に問題を抱える患者さんに対して、視力回復のための訓練を行います。それぞれの資格には特有のスキルや知識が求められるため、自分の興味や関心、将来の職場環境を考慮して選ぶことが重要です。
リハビリの資格にはどんな種類があるかをおさえておこう
リハビリの資格は多岐にわたりますが、大きく分けてリハビリ専門職と、それに関連する職種があります。リハビリ専門職には「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士」の3種類があり、それぞれ異なる役割と専門知識が必要です。このほかに、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などの資格もあります。リハビリに関係した職種を把握したうえで、自分にあった資格の取得を目指しましょう。最新コラム記事
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