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腎臓リハビリテーションは何をすればよい?学会やガイドラインについても解説

腎臓リハビリテーションは何をすればよい?学会やガイドラインについても解説

更新日:2023年06月05日

公開日:2023年06月05日

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女性の体をほぐすスタッフさん

現在日本では高齢化が進み、慢性腎臓病をはじめ腎臓病を患う方や透析患者の日常生活の向上が課題となっています。その中で、ここ数年腎臓リハビリテーションという治療法が浸透してきました。

 腎臓リハビリテーション学会も設立されていて、専門的な知識を学びたい方にとって素晴らしい環境です。今回は、腎臓リハビリテーションを学びたい方に向けて、腎臓リハビリテーションの概要や学会についてご紹介します。ぜひ気になる部分からご一読ください。

腎臓リハビリテーションとは?概要をご紹介

ストレッチをする二人の女性

腎臓リハビリテーションとは、運動療法、食事療法などを通して日常生活を無理なく送るようにするリハビリを指します。ここ数年で、腎臓病や透析患者に運動療法が効果的であることが証明され、注目を浴びています。ここでは、腎臓リハビリテーションの概要についてご紹介します。

効果がある腎臓リハビリのやり方とは?

腎臓リハビリテーションで効果があるやり方をするには、評価が大切です。症状に合わせた適切な方法で、患者さんに対してアプローチしていく必要があります。

 後ほど紹介する「腎臓リハビリテーションガイドライン」には、評価法の実際や、各病状(腎炎・ネフローゼ症候群・保存期CKD・欠席透析患者)のリハビリテーション例が紹介されています。ガイドラインについては、後ほどURLを紹介しますので、そちらをご覧になってみてください。

目的

腎臓リハビリテーションは、腎臓病を患っている方が、より健康的な生活を送ることを目的とされています。2025年には、最も人口の多い団塊世代が75歳以上となるため、慢性腎臓病の対応が喫緊の課題です。

 慢性腎臓病の方は、透析導入だけでなく脳卒中、心筋梗塞などの心血管疾患発症の危険性が極めて高くなるといわれています。そのため、包括的な腎臓リハビリテーションをすることで、予後の生活も向上できます。

内容

腎臓リハビリテーションは、運動療法を根幹として包括的なアプローチをすることが求めらています。腎臓リハビリテーションガイドラインには、リハビリの内容について以下のように記載されています。

 腎臓リハビリテーションは「腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽減させ、症状を調整し、生命予後を改善し、心理社会的ならびに職業的な状況を改善することを目的として、運動療法、食事療法と水分管理,薬物療法,教育,精神・心理的サポートなどを行う,長期にわたる包括的なプログラム」と定義できる。

「引用:https://drive.google.com/file/d/1IhTzaX4GOEPDLQVlgXZ-o2fLCPfn1Vt-/view

腎臓リハビリテーション学会でできることとは?

「学会」と書かれた黒板を囲む人形たち

腎臓リハビリテーション学会とは、2011年に設立された腎臓病の医療を推進するために創られた学会です。学会誌の発行やリハビリテーション指導士の資格認定、学術集会もおこなっています。ここでは、腎臓リハビリテーションの入会方法や腎臓リハビリテーション指導士について解説します。

腎臓リハビリテーション学会とは?

腎臓リハビリテーション学会とは、包括的腎臓リハビリテーション各分野の学術水準向上の実現を目指している団体です。医師、理学療法士、看護師、保健師、管理栄養士から行政までさまざまな方々が入会しています。入会する場合には、以下の流れで加入申請をします。

入会方法

https://jsrr.smoosy.atlas.jp/admission/agreement」にて必要事項記入

メールアドレス認証が届く

メール文の添付URLをクリックする

入会申請[仮申請]を行う

入会申請[仮申請]確認メールが届く

年会費振込案内メールが届く

年会費を支払う

入会承認・会員番号通知メールが届く

腎臓リハビリテーション指導士はどうやってなれる?

腎臓リハビリテーション指導士とは、腎臓リハビリテーション学会が認定している資格制度です。腎臓リハビリテーション指導士になるためには、以下の受験資格を満たす必要があります。

1. 腎臓リハビリテーション学術集会において、主演者あるいは座長としての経験があること、もしくは、腎臓リハビリテーションの実地経験が 1 年以上あること。

2. 医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、栄養士(管理栄養士)、薬剤師、臨床工学技士、臨床心理士(公認心理師)、健康運動指導士、のいずれかの資格を有している

3. 申請時に本学会正会員であり、申請時の直近 2 年度以上継続して正会員歴があること
 (施設会員歴は認められません)。

「引用:https://jsrr.smoosy.atlas.jp/ja/educator2023

 注意点として1条件ではなく3条件満たす必要があるので、資格取得を考えている方はまずは学会に入会するようにしましょう。

研修・講習会はある?

腎臓リハビリテーション学会主催の研修会は存在します。主な研修・講習会としては、学術集会・ガイドライン講習会が挙げられます。HPに研修の情報が載せられるため、定期的にチェックしておくと良いでしょう。

腎臓リハビリテーション学会HP
https://jsrr.smoosy.atlas.jp/ja/

腎臓リハビリテーションのガイドラインはある?

本と眼鏡とペン

腎臓リハビリテーションのガイドラインは存在します。日本腎臓リハビリテーション学会が2018年に発行したものが最新版(第2版)となっています。病状ごとのリハビリ例や評価方法について解説されているので、リハビリに携わる方にとっては必読書です。ここでは、ガイドラインについてご紹介します。

ガイドラインの内容とは?

ガイドラインの内容については、ネット上で確認ができます。以下のリンクから、PDFをダウンロードして、iPadやパソコンで見られるようにしておくと良いでしょう。主に書かれている内容としては、以下のとおりです。

https://drive.google.com/file/d/1IhTzaX4GOEPDLQVlgXZ-o2fLCPfn1Vt-/view

腎臓リハビリテーションに要する評価法
腎炎・ネフローゼ症候群患者に対する腎臓リハビリテーション
保存期 CKD 患者に対する腎臓リハビリテーション
血液透析患者に対する腎臓リハビリテーション
腎移植患者に対する腎臓リハビリテーション

 また、保存期CKD患者に対する腎臓リハビリテーションの手引きもあるため、そちらも参照してみてください。
https://jsrr.smoosy.atlas.jp/files/2231

腎臓リハビリテーションができる病院の探し方とは?

並んで笑みを浮かべる男女

腎臓リハビリテーションを実際に受けたい方にとって、病院探しはとても大切です。ネットに慣れていない方には、どのように探してよいか方法も分からないかと思います。そこで、ここでは腎臓リハビリテーションをおこなっている病院を一覧で探せるサイトをご紹介します。ぜひ、ご家族で腎臓リハビリテーションを受けようと思っている方は参考にしてみてください。

近くの病院の探し方とは?

腎臓リハビリテーションができる病院を探すには、腎臓リハビリテーション学会の施設一覧が便利です。現在、腎臓リハビリテーション学会の施設会員は全国で140施設にのぼります(2023年3月28日現在)。都道府県ごとに並んでいるので、自宅に近い通うのに無理がない施設を探してみてください。

https://jsrr.smoosy.atlas.jp/files/4465

腎臓リハビリテーションは知識を学んで実践していこう

足をサポートするスタッフさん

腎臓リハビリテーションは、医師だけでなく看護師、理学療法士などさまざな専門職が協力してリハビリを進めていきます。そのため、腎臓リハビリテーション学会に加入して最新の知識を学び研修を深めていくことはとても大切です。

 腎臓リハビリテーション学会に加入することで、腎臓リハビリテーション指導士の資格も得られます。ぜひ、資格取得を目指している方は、加入を検討してみてください。
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