理学療法士の年収相場
理学療法士の年収を徹底解明!理学療法士の気になる年収相場についてまとめました。年収を増やしたい方は必見です。
更新日:2021年10月12日
公開日:2021年10月12日

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は国家資格の医療系職種です。
医療系職業といえば医者を代表とする高待遇が期待される職種です。
さて、理学療法士や作業療法士の年収は他の同世代よりも収入が良いのでしょうか?
今回はPTOTSTの年収やその増やし方についてまとめています。
理学療法士の平均年収
理学療法士や作業療法士の平均年収データは政府の統計調査によって発表されています。
理学療法士、作業療法士の平均年齢は33.9歳
理学療法士、作業療法士の平均勤続年数は6.5年
理学療法士、作業療法士の月の平均労働時間は162時間
理学療法士、作業療法士の月の平均残業時間は4時間
理学療法士、作業療法士の月の平均給与は約29万円(所定内給与額は約28万円)
理学療法士、作業療法士の年の平均ボーナスは約70万円
平均年収は約418万円。
(データは令和2年度、賃金構造基本統計調査より)
となっています。
統計情報ではありますが、すべてのデータが反映されている訳ではありませんので実際に働いている理学療法士や作業療法士の実態とは少々ずれています。
例えば、残業時間の月5時間に違和感を覚える方もいるでしょう。
月5時間は1日平均で15分程度になります。
残業は少なければ少ないほど良い医療施設だと思いますが、多くの医療施設で1日平均15分の残業で済むことはほとんどないでしょう。
規模による理学療法士の収入変化
理学療法士や作業療法士の平均年収は分かりました。
では医療施設の規模によっての差はあるのでしょうか?
10~99人:平均415万円
100~999人:平均404万円
1000人以上:平均401万円
全平均:404万円
多くの人が規模が大きいほど収入が多くなると思っていますが、理学療法士や作業療法士の場合、大きく変化はありません。
平均データでは規模が小さいほど収入が大きくなっています。
ですので、働く際に規模の大きさだけで判断してはいけません。
この公開されているデータには性別年齢別の平均収入も掲載されています。
男性も女性も年齢が高くなるほど収入が増加傾向にありますが、年齢が高くなるにつれ男女間の収入差もでてきます。
20代前半では男性より女性の方が平均収入が高いのですが、30代に入ってくると男性の収入が女性を抜き50代前半までその差は広がっていきます。
これは看護師などでも起きていることですが、女性の場合、出産などで一時的に医療現場から離れる方が多く、後に復帰されるのですがその時に収入が下がる傾向にあります。
これが収入差となって表れています。
理学療法士や作業療法士の平均年収は医療系全体でも平均的な値です。
平均値ではありますが、過去2年に比べると収入は増加しています。
理由として診療報酬改定があります。
医療系の収入の増減はこの診療報酬で決まります。そして診療報酬の改定は2年ごと。
2年ごとに理学療法士を含む医療系職業の収入は変動するのです。
その診療報酬改定も平成28年にもありました。
この改定ではPOSでは今まで出来なかったことが認可されたりして改定の恩恵を得ています。
つまり収入増加の可能性があります。
政府の方針により在宅医療を強化する施策になっているのは知っての通りですが、これによりますますリハビリに関わるPOSは重要になってきます。
今は医療系平均の収入も、これから先では増加していくのかもしれませんね。
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