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健康運動指導士について

資格取得の流れと今後

更新日:2019年04月17日

公開日:2018年09月08日

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理学療法士と一緒にリハビリ

理学療法士や作業療法士は基本的にはリハビリがメインになります。リハビリということは、何らかの理由で怪我や病気になったから行うのですが、もし怪我などを予防できれば、患者さんはリハビリで苦しい思いをしなくてすみます。その予防を的確に指導する資格が健康運動指導士です。今回はこの健康運動指導士をまとめています。

健康運動指導士とは

健康運動指導士とは、各個人ごとの心身の状態からその個人に合うように、安全かつ効果的な運動を行うための運動プログラムの作成と運動の指導を行う者です。民間資格であるアスレティックトレーナーに近い資格ではありますが、健康運動指導士は厚生労働省所管の財団法人健康・体力づくり事業財団が資格の認定を行っています。この資格を取得していると、厚生労働省が認定している施設で働くことが可能になります。資格が作られた背景は、高齢化社会だけでなく生活習慣病患者が増加している昨今に対して、医療費の抑制と生活習慣病の予防(一次予防だけでなく二次予防も)、健康水準の増進を目的としています。

健康運動指導士を取得するには

現時点で取得している資格によって違いはありますが、健康運動指導士の資格を取得するには基本的には下記になります。
  • 養成講座(資格により単位数が変化)+試験
    単位数は104単位から40単位まで開きがあり、全ての単位が必須単位です。この単位には運動実習が含まれているため、妊娠中の方や運動できない方、プールに入れない方は受講を遠慮してほしいとなっています。また、健康運動指導士の資格上、非喫煙者であることが望まれています。
  • 104単位型
    (歯科医師、正看護師、准看護師、助産師、薬剤師、栄養士、あん摩マッサージ指圧師、鍼師、きゅう師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師)の資格を持ち、かつ4年制大学卒業者
  • 70単位型
    (保健師、管理栄養士)の資格を持つ者
  • 51単位型
    4年制体育系大学の卒業者(卒業見込みも可)
  • 40単位型
    健康運動実践指導者の資格を持つ者、または(日本体育協会認定スポーツプログラマー、アスレティックトレーナー、フィットネストレーナー)のいずれかの資格を持つ者
運動系資格のため、運動系の勉強をしている方は必要単位数も少なくなっています。
この受講を完了することで試験を受けることが可能になります。試験は筆記試験(マークシート、四択問題)です。また、この健康運動指導士も他の資格と同様、5年ごとに更新が必要になっています。更新時は講習会に出席し必要単位を取得することになっています。

PT・OTと健康運動指導士

健康運動指導士の業務は理学療法士や作業療法士でも可能であるため、両者が同じ施設にいた場合、理学療法士や作業療法士がリハビリプログラムを考え、健康運動指導士がユーザーと一緒に運動を行う、というのが現場でのイメージになります。ただし、理学療法士や作業療法士が運動に対する知識が無ければ上記のことはできません。また、昨今の状況からもこれからは予防が大事になってきています。理学療法士や作業療法士が健康運動指導士を取得し、運動に対する知識を得ることはとても大事になってくることでしょう。

理学療法士や作業療法士は国家資格であり、健康運動指導士よりも上位の資格であることは変わりません。ただ、健康運動指導士を持つことで働く場所の拡大が可能です。企業内従業員向けの運動セミナーなどは健康運動指導士ならではの活躍の場でしょう。健康運動指導士で運動の話をしつつ、理学療法士や作業療法士としての話をすることで、自分の価値を高められることでしょう。機会があれば取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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