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slrのリハビリとは?意味やすぐに実践できるように詳しく解説

slrのリハビリとは?意味やすぐに実践できるように詳しく解説

更新日:2023年03月30日

公開日:2023年03月30日

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リハビリをする女性とスタッフ

リハビリの世界で多く実施するslr運動。「学校の時に習ったけど、ポイントやコツやどんなものか復習したい」そんな悩みはありませんか。ネットだと文献や論文は多数あるため、時間がかぎられているなかで見るのは難しいですよね。

ここでは、リハビリの世界で使うslrについて意味や効果の基本的な部分から、実際のやり方や禁忌の応用的な部分まで解説しました。ぜひ、日々のリハビリで困っている方は参考にしてみてください。

slrとは?意味や目的についても解説

カルテを見るスタッフ

slrと聞いたときに、略語のためにどのような意味か思い出せないかともいるかと思います。ここでは、意味や効果や目的など基本的な概要について解説します。基本的な部分から知りたいと思う方はこの章から読み進めていってください。

意味

SLR とは(Straight Leg Raising Test:下肢伸展挙上)のことを指します。この運動は横になった状態で膝関節を伸ばしたまま脚を持ちあげる運動です。ベッドで寝ながらできるため、場所を選ばず手軽におこなえるリハビリです。

またリハビリの世界では、腰部神経根症状の有無を確認するための検査としておこわれることが多くなっています。そのテストのことをslrテストと呼びます。

効果

slrのリハビリは、大腿四頭筋に効果があると言われています。しかし実際には大腿四頭筋だけではなく、脚のさまざまな筋肉を鍛える効果があるため、脚の筋肉を鍛える総合的な運動としておすすめされています。主に鍛えられる主要な筋肉は以下のとおりです。

・腸腰筋
・大腿四頭筋
・前脛骨筋
・腹筋
・背筋

「引用:https://www.jmedj.co.jp/files/item/ebook/512.pdf

目的

slrの目的としては、手術後の下腿の筋力の向上のためにおこわれます。変形性膝関節症など手術をした後は、どうしても脚を動かす動作が減ってしまいます。そのまま動かさないでいると、脚の筋力が低下します。日常生活を送れるようにするためにも、slrは大切なリハビリです。

slrはどの筋肉に効くの?slrについて詳しく解説

ポーズをとるスタッフ

slrは下腿の総合的な筋力強化のために有効なリハビリです。そのため、変形性膝関節症やベッドで寝たきりの時間が多い方など、さまざまな場面で活用できます。しかし、注意点を意識しないと、効果が期待できません。ここでは、slrを活用する際に注意しなければいけないポイントについて解説します。

禁忌について

slrの禁忌としては、急性期の膝関節症では悪化する可能性があるため実施には注意してください。関節滲出液がある場合ですと、関節の内圧が増加します。そのため、大腿四頭筋抑制を掛けてしまう恐れがあります。

現在治療している患者さんで膝に腫脹がある場合には、slrは実施しない方が良いでしょう、他の運動療法でもいえることですが、動かして痛みがある場合は無理をしないようにしましょう。 

aslrとは?slrとの違いは?

aslrとは(active straight leg raising)の略称です。どちらも下肢伸展挙上には変わりありません。しかし、よく間違えられやすいのが、slrとaslrの違いです。両者の違いは評価方法です。

aslrは患者自身で評価する方法です。一方slrは理学療法士が実施して判断します。それぞれの評価方法の違いについては、間違えないようにしましょう。

評価の方法

slrテストは坐骨神経痛か股関節痛を評価するために利用します。これら2つの症状はとても類似しているために、slrテストを用いてどちらの症状かを評価します。

sやり方としては、患者が仰向けに寝た状態で,膝を曲げずに伸ばしたままで足を上げていき,坐骨神経を圧迫します。曲げる角度が70度以上になると痛みが生じる場合、陽性と判断され坐骨神経痛の可能性が高くなります。

slrテストが陰性であるが股関節周辺に痛みがある場合は、股関節痛としてリハビリの計画が立てられていきます。股関節に痛みがある患者さんを担当している方は、ぜひやり方を覚えておくと良いでしょう。

すぐに実践できるslrのリハビリ方法

話を聞くスタッフ

slrを実際にやる際に、言葉だけだとイメージがしづらいかと思います。そのような方には、図解や動画などでやり方を理解していくのがおすすめです。ここでは、すぐに実践できるように図解で示しながら、やり方を解説していきます。

図解 slrのやり方

ここでは、補助なしで自分でslrをおこなう方法を解説します。slrのやり方は以下のとおりです。
①仰臥位で安静にする。 片方の膝を直
角以上に屈曲する。 もう片方の膝を伸展し足関節を背屈して持ち上げる
(図①)。
②床から10cmの高さで5秒間下肢を挙
上したままで停止する。 その後ゆっ
くりと床まで下ろす(図②)。
③床に下肢を下ろして2~3秒休む。①
から③を20回繰り返す(図③)。
④左右の下肢を替えて①から③を20回
繰り返す(図④)。

「引用:https://www.jmedj.co.jp/files/item/ebook/512.pdf

リハビリしてもらいたい…近くのリハビリ施設を探す方法とは?

ガッツポーズのスタッフ

通院している方にとって、悩ましいのが病院の通いやすさです。リハビリをしていると、どうしても先の見えない部分で焦りが出てしまい、転院や途中でやめることを検討してしまいます。そんな時におすすめなのが通いやすい場所への転院です。

ここでは、現在自宅から通いやすいリハビリ施設を探している方に向けて、安心できるリハビリ施設の探し方をご紹介します。

近くのリハビリ施設の探し方

リハビリできる病院を探すときには、日本リハビリテーション医学会のサイトがおすすめです。日本リハビリテーション医学会は、リハビリテーション科専門医の制度を導入しています。リハビリテーション専門科医とは、定められた卒後研修カリキュラムにより3年以上の研修を修め、資格試験に合格して認定された医師です。

ここに掲載されている医者は専門的な知識を持って、治療に当たってくれます。認定医はHPにて都道府県ごとにまとめられているので、ぜひ参考にしてみてください。

https://member-new.jarm.or.jp/facility/specialist_clinician.php

slrは注意点を守って実践していこう

説明するスタッフ

slrは、下腿を強化する総合的なリハビリです。さまざまな筋肉を使うため、正しいやり方でおこなえばとても良いリハビリです。ただし、痛みがある方など状態によっては逆効果になる方もいるので、患者さんの症状をしっかり把握しておこなうようにしましょう。

また、患者さんの場合は今の主治医に確認しながらやっていくようにしましょう。患者さんの状態を一番把握しているのは主治医です。ぜひ相談をしながら、元通りの生活を目指してリハビリを進めていってください。

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