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理学療法士の男女比は?給料の差や活躍できる職場を解説

理学療法士の男女比は?給料の差や活躍できる職場を解説

更新日:2024年06月11日

公開日:2024年06月11日

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並ぶ男女スタッフ

理学療法士を目指そうと考えるときに、男女比はどのくらいなのか気になる方はいるのではないでしょうか。理学療法士の女性は年々増加しており、男性の数と比べても大きな差はありません。そのため、理学療法士は女性でも活躍しやすい職種といえます。

この記事では、理学療法士の男女比や、女性でも活躍できる理由についてご紹介します。どのような比率なのかを知ることで、理学療法士を目指すきっかけにもなるでしょう。

理学療法士の男女比は?

考える女性スタッフ1

理学療法士協会によると、理学療法士の男女比はおおむね「6:4」とされており、どちらか一方に偏っているわけではありません。具体的な数値としては、2023年3月末の段階で男性の会員数は82,881人で、女性が53,576人とされています。理学療法士の約80%が協会の会員とされているため、全体としてみても男女比に大きな違いはみられないでしょう。

また理学療法士協会が発足した当初は、会員の約9割が男性だったとされています。そのため、時代とともに女性の理学療法士が徐々に増えてきていることがわかります。

出典:日本理学療法士協会|統計情報|協会の取り組み

理学療法士は男女によって給料は変わる?

考える女性スタッフ2

理学療法士は男性・女性によって給料は変わるのでしょうか。ここでは男性・女性別の理学療法士の年収や年齢による推移について解説します。

男性・女性別の理学療法士の平均年収

「男性・女性・全体」の理学療法士の平均年収について、以下の表にまとめました。
 平均給料平均年収
男性約31.5万円約452万円
女性約28.4万円約409万円
全体約30.1万円約432万円
出典:令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

男性・女性別の理学療法士の年収推移

「男性・女性・全体」の理学療法士の年収が年齢によってどのような推移になるのかを、以下の表にまとめました。

【男性の給料の推移】
年齢給料平均年収
20〜24歳約26万円約348万円
25〜29歳約28.1万円約402万円
30〜34歳約30.2万円約440万円
35〜39歳約33.1万円約482万円
40〜44歳約35.2万円約507万円
45〜49歳約35.7万円約509万円
50〜54歳約34.7万円約495万円
55〜59歳約43.9万円約639万円
60〜64歳約35.7万円約550万円
65〜69歳約42万円約514万円
【女性の給料の推移】
年齢給料平均年収
20〜24歳約24.5万円約335万円
25〜29歳約25.9万円約371万円
30〜34歳約27.4万円約391万円
35〜39歳約29万円約415万円
40〜44歳約29.8万円約435万円
45〜49歳約33.4万円約502万円
50〜54歳約33.5万円約501万円
55〜59歳約35.4万円約533万円
60〜64歳約35.8万円約497万円
65〜69歳約35.8万円約505万円
【全体の給料の推移】
年齢平均年収
20〜24歳約336万円
25〜29歳約392万円
30〜34歳約421万円
35〜39歳約455万円
40〜44歳約498万円
45〜49歳約518万円
50〜54歳約515万円
55〜59歳約570万円
60〜64歳約463万円
65〜69歳約467万円
いずれも50代までは給料は増加傾向で、男女ともに年収500万円であれば到達は現実的だと考えられます。

出典:令和5年賃金構造基本統計調査 職種(特掲)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

男女によって基本給に違いがあるわけではない

男性・女性の年収や給料について一定の差はありますが、これは基本給に違いが出ているわけではありません。基本的に男性・女性ともに基本給は同じように設定されているので、男女比の違いや役職の有無などによって給料の差が出ていると考えられます。

また、出産をはじめとしたライフイベントによって、業務形態が変わるケースもあるため、その点も影響しているといえるでしょう。女性にとって理学療法士は稼ぎにくい職種、というわけではない点はおさえておきましょう。

女性でも理学療法士として活躍できる3つの理由

手をつなぐスタッフと車椅子の女性

女性でも理学療法士として活躍できる理由として、おもに以下の3つがあげられます。

1. 体格による配慮がされている
2. ライフイベントにあわせた業務形態で働ける
3. キャリアアップも十分に可能

ここでは、それぞれの理由について詳しく解説します。

1.体格による配慮がされている

1つ目は、体格による配慮がされている点です。理学療法士は、患者さんにリハビリを提供する際に介助を行う機会が多いため、力仕事が多い職種でもあります。そのため、基本的に患者さんの体格にあわせてスタッフの担当が割り振られる傾向にあります。

例として、小柄な患者さんの場合は女性が、大柄で介助量の多い患者さんは男性が担当することが多いでしょう。このような配慮があるので、女性でも問題なく仕事に取り組めるようになっています。体格差を考慮した担当分担は、男女ともに腰痛などのケガを防ぐための重要な対策でもあります。

2.ライフイベントにあわせた業務形態で働ける

2つ目は、ライフイベントにあわせた業務形態で働けることです。職場によっては、時短勤務やパートタイム勤務を採用している場所もあります。そのため、出産後に業務形態に切り替える女性も珍しくありません。子育てが落ち着いたタイミングで、フルタイムに戻る方も多いでしょう。

また、なかには保育所を併設している病院や、家族手当を出している職場もあります。こうした職場のサポートにより、ライフイベントにあわせて働き方を柔軟に選択できるようになってきています。

3.キャリアアップも十分に可能

3つ目は、キャリアアップも十分に可能な点です。理学療法士のキャリアプランとして代表的な例は、管理職を目指すことです。現在では理学療法士の男女比も同じに近くなっているので、役職に就く女性も多くみられるようになっています。

また厚生労働省の調査によると、理学療法士の平均年齢は「35.6歳」と、他の医療職と比べると若い傾向にあります。そのため、若くからキャリアアップを望める職種といえるでしょう。

出典:令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

男女ともに理学療法士として活躍できる職場は豊富にある

男性スタッフとOKサインの女性スタッフ

性別問わず、理学療法士として活躍できる職場は豊富にあります。まず、理学療法士が働く職場として代表的なのは、病院やクリニックです。介護老人保健施設をはじめとした介護保険のサービス施設も、理学療法士の需要が高い職場といえるでしょう。

また、スポーツ分野でもプロスポーツチームに同行したり、ジムに勤務したりと、理学療法士は活躍しています。このように、多岐にわたる分野で理学療法士は性別を問わず働けるのです。

理学療法士の男女比は半々になりつつある

笑顔の女性スタッフ

理学療法士は当初男性の比率が多かったですが、少しずつ女性が増えてきているため、男女比は半々になりつつあります。理学療法士はライフイベントにあわせて柔軟に業務形態を変えやすいので、働きやすい職種といえます。平均年齢が低めなこともあり、職場によっては早期からキャリアアップを目指せるケースもあるでしょう。活躍できる職場も豊富なので、ぜひ理学療法士に興味がある方は資格の取得を目指してみてください。
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