理学療法士の実習は辛い?本当の実態は!?

理学療法士の実習が辛いと言われる理由にはこんなことがあった!

2018.09.06

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疑問を抱える理学療法士

理学療法士の実習は厳しいと聞いたことはありませんか?実際に実習が辛くて理学療法士になるのを諦めたという人も中にはいるようです。なぜ理学療法士の実習は厳しいと感じるのか?その理由について詳しく調べてみました。

理学療法士の実習とは

理学療法士の男女がヤル気に満ち溢れている

はじめに、理学療法士の臨床実習はどのようなものかということを説明します。臨床実習では養成学校で習得した知識や技術を病院などの施設で実施し体験することで、理学療法士の仕事に関する理解を深めていきます。1年次や2年次でも実習が行われている養成学校はあるようですが、スーパーバイザーと呼ばれる指導者のもと約2ヶ月間の本格的な実習が行われるのは3年次以上の学校が多いようです。実際に入院している患者さんを担当するため、緊張感を持って現実の仕事に近い体験ができます。

実習が辛い理由は○○だった!

泣いて落ち込んでいる理学療法士の女性

では、本題の理学療法士の実習が辛いという理由について探っていきたいと思います。

課題の量が多い!

実習先から出される課題の量が多く、辛いという方が多いようです。課題はもともとその実習先で行うものですが、2017年の厚生労働省のアンケートでは76.2%の学生が毎日家に課題を持ち帰って行っていたと回答しています。また、課題の量が適量だったという学生も約6%しかおらず、課題の量に対して不満を持っている人が多いということがわかります。(※1)

課題量についての円グラフ

実習指導者との関係性に苦労する!?

実習先の指導者と良好な人間関係が築けていれば約2ヶ月間の実習も苦ではありませんが、指導者との関係づくりで苦労する人も多いようです。実習をスムーズに進めるためには、指導者と積極的にコミュニケーションをとることが大切です。指導者が学んでほしいことを理解していないと課題をこなしても自身にプラスにはならず、また良好な関係も築けないため、分からないことは必ず質問しましょう。
しかし、一生懸命努力をしていても中には指導者からパワハラやアカハラを受けた経験があったという人もいるそうなので、そういった被害を受けた場合は必ず通っている養成学校にすぐ相談するようにしましょう。

理学療法士の実習内容は改善される??

男女の理学療法士が疑問に思っている

これまで、理学療法士の臨床実習中に指導者と学生とのトラブルが相次ぎ、ニュースになったことがありました。
そこで、2017年から厚生労働省は理学療法士の臨床実習の在り方を考え直し、より質の良い理学療法士を育成するためにカリキュラム等の見直しを行っています。
また、実習指導者の質向上のためにも実習指導者の要件は免許を受けてから3年以上勤務した者となっていましたが、これを5年以上に引き上げ、さらに指定講習会を受けた者とするという改善案が出されています。
そのうえ、アンケート結果で家に持ち帰って課題を行っていたという学生が多かったことから、実習時間外の学習については時間制限が設けられる予定です。
そして、養成施設の質を図るため、第三者による外部評価を義務づけるという案も出ています。
これらの改正内容はまだ検討段階ではありますが、順調にいけば2020年4月に入学する学生から適用される見込みとなっています。(※2)
あくまでもこれらは改善案として挙がっているものではありますが、適用が確定されればこれまでよりも格段に理学療法士の実習は大きく改善されるといっても過言ではないでしょう。

まとめ

高齢化に伴って理学療法士の数も増加している中、理学療法士は質の高さを求められています。現代、理学療法士の実習は厳しく辛いものといわれていますが、実習内容の改善が近いうちに行われるため、より質の良い実習が受けられるようになるでしょう。
また、臨床実習の制度的な改善はもちろん必要ですが、理学療法士になりたいという気持ちを忘れずに実習に臨むということも大切です。こんな理学療法士になりたいという意識を高く持って充実した学習を行いましょう。

(※1)厚生労働省 第3回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会
(※2)厚生労働省 第5回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(資料)
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