理学療法士に役立つスキルアップ資格10選!

理学療法士のスキルアップに役立つ、さまざまな資格について詳しくご紹介します。現在携わっている分野に活かせる資格や、新しい分野において仕事の幅を広げることのできる資格はこちらからチェックしてみてください。

2020.07.21

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理学療法士に役立つスキルアップ資格MV

理学療法士のスキルアップ方法はさまざまですが、そのなかのひとつとして仕事に活かせる資格を取得するという方法があります。
理学療法士が取得できる資格にはさまざまな資格があり、現在携わっている分野に活かせるものや、新しい分野において仕事の幅を広げることのできるものなど、いずれも今後のキャリアを形成していくうえで役立つものばかりです。
そこでご紹介するのが、理学療法士のスキルアップに役立つ10の資格です。
理学療法士としてもっとできることを増やしたいという方や、専門知識を高めて仕事に活かしたいという方は、ぜひ資格取得を視野に入れてスキルアップの参考にしてみてください。

理学療法士のスキルアップ資格を取得して活躍の場を広げよう

理学療法士のスキルアップ!資格取得のススメ.jpg

理学療法士の資格取得者は年々増加傾向にあることから、ほかの理学療法士と差別化を図るため、仕事に活かせるその他資格を取得する方は増えています。
なかには、理学療法士の資格のほかに複数の資格を取得し、得意分野を広げている方なども多く、理学療法士のキャリア競争は盛んに行われています。
理学療法士の資格を持っているだけでもできる仕事はたくさんありますが、専門分野においてさらに知識や技術が身につく資格を取得することは、自身のスキルアップに大いに役立ち、活躍の場を広げることにもつながるはずです。
これからご紹介する10のスキルアップ資格では、基本的な資格についての情報をはじめ、資格取得のメリットや受験資格などについてご紹介していますので、自身に合う資格をぜひみつけてみてくださいね。

1.認定理学療法士

■資格について

認定理学療法士は、日本理学療法士協会が認定している資格で、生涯学習を通して理学療法士の専門性をより高めることを目的に、2010年からスタートした認定制度となっています。
この認定制度では、高い臨床技術や知識の維持・向上だけでなく、理学療法の発展に貢献できる研究能力が求められており、資格取得を目指す際は日本理学療法士協会が定める7つの専門分野から1つ以上を選択し、各分野のスペシャリストを目指します。


■資格取得のメリット

理学療法士が認定理学療法士の資格を取得することによって得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・自身が選択した分野において高い専門性(技術・知識)を身につけることができる
・学習意欲が高まりモチベーションアップにつながる
・資格取得後は学んできた豊富な知識をすぐに臨床の場で活かせる
・転職時のアピール材料になりキャリアアップに役立つ



■受験資格

認定理学療法士を目指すには、以下の条件を満たす必要があります。

・協会が定める新人教育プログラムが修了していること
・希望領域を含む専門分野を登録後、2年以上が経過していること
・協会によって指定された研修や学会などに参加していること
・認定試験申請に必要な履修ポイントをすべて満たしていること
・選択した分野における事例・症例報告(10症例)を作成すること



■資格のおすすめポイント!

認定理学療法士の資格を取得するには、新人教育プログラムの履修から受験申請まで最短でも3年がかかるなど、資格認定を受けるまでの道のりは決して楽とはいえません。
しかし、長期キャリアを形成するうえで資格を取得するメリットは大きく、理学療法士として自己研鑽をするにあたり、生涯学習の一環として設けられた認定理学療法士の資格はスキルアップに大変役立ちます。
そのため、特定の分野に強みがほしいと考える方には最適な資格だといえます。


★もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムをチェック!
認定理学療法士を取得する3つのメリットとは!? 

2.専門理学療法士


■資格について

専門理学療法士は、認定理学療法士と同じく日本理学療法士協会が認定している資格で、自らの専門性を高めるため、理学療法の学問的発展に寄与する研究能力を高めていくことを目的とした生涯学習制度のひとつです。
専門理学療法士になるには、7つの専門分野(基礎、神経、運動器、内部障害、生活環境支援、物理療法、教育・管理理学療法)から1つ以上の分野を選択し、高い学術的知識を身につけることが求められます。
なお、専門理学療法士は認定理学療法士の上位資格にあたるため、資格難易度は高めです。


■資格取得のメリット

理学療法士が専門理学療法士の資格を取得することによって得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・選択した分野の専門知識を身につけることができ、特定の分野に強みが持てる
・生涯学習に活かせるためモチベーションの維持につながる
・難易度の高い資格だからこそほかの理学療法士との差別化が図れる
・転職時のアピール材料になりキャリアアップに役立つ



■受験資格

専門理学療法士を目指すには、以下の条件を満たす必要があります。

・協会が定める新人教育プログラムの履修を修了していること
・専門分野の登録後から5年以上経過していること
・協会が指定する研修や学会などに参加していること
・認定試験申請に必要な履修ポイントをすべて満たしていること
・選択した分野における論文(査読つき)を作成すること



■資格のおすすめポイント!

専門理学療法士は、新人教育プログラムの履修から受験申請まで最短でも6年となっており、また協会の会員数に対して資格取得者の割合は1割弱とかなり少ない現状から、難易度はかなり高めの資格といえます。
しかし、だからこそ資格を持っていることは自身の強みになり、資格を取得するだけの臨床経験や豊富な知識を持っている証明にもなります。
今後、資格の認知度がもっと上がっていけば、転職やキャリアアップで有利になったり給料アップや役職を持つきっかけにもなったりする可能性もあります。
今後の期待値も含め、資格取得を目指すことに損はないでしょう。


★もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムをチェック!
専門理学療法士とは?資格取得のメリットや資格取得の流れもまとめて解説!


3.心臓リハビリテーション指導士


■資格について

心臓リハビリテーション指導士は、包括的な心臓リハビリの普及を目的として「特定非営利活動法人 日本心臓リハビリテーション学会」によって2000年に発足された資格です。
循環器疾患の治療をはじめ再発予防やQOL向上に大きく役立つ資格となっており、理学療法士や作業療法士のスキルアップ資格として人気があります。
心臓リハビリでは、心疾患を抱える患者の運動療法だけでなく栄養管理や生活習慣指導といった包括的なケアが重要となるため、資格取得においては幅広い分野の知識を身につけることが求められます。


■資格取得のメリット

理学療法士が、心臓リハビリテーション指導士の資格を取得することによって得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・心臓リハビリのスぺシャリストとして活躍の場が広がる
・包括的なリハビリの知識習得に役立つ
・循環器分野において、質の高い医療サービスの提供に繋げることができる
・資格手当のある職場では給料アップが見込める
・循環器系の診療科を持つ病院では、採用時に優遇されるため転職に有利



■受験資格

心臓リハビリテーション指導士になるには、以下の条件を満たす必要があります。

・いずれかの資格(医師・看護師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・臨床工学技師・臨床心理士・管理栄養士・薬剤師・健康運動指導士)を有していること
・受験申請時に学会の会員であり、また会員歴が2年以上継続して経過していること
・心臓リハビリの実務経験が1年以上、または心臓リハビリ研修制度を受講していること
・受験する年に学会主催の講習に参加していること
・心臓リハビリにおける症例報告(10症例)を作成していること



■資格のおすすめポイント!

心臓リハビリテーション指導士を志す職種は、理学療法士だけでなく医師や看護師、臨床検査技師などさまざまですが、いずれも循環器を専門としている方にとっては知識や技能向上に大いに役立つ資格となっています。
資格認定までの道のりは決して楽とはいえませんが、資格取得までに得た臨床経験や講習などで身につけた知識は、きっと自身のスキルアップにつながるはずです。
循環器分野を専門として活躍していきたい方にとっては、心臓リハビリテーション指導士の資格を持っていると転職にも有利になるため、自身の強みとなることでしょう。


★もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムをチェック!
心臓リハビリテーション指導士とは?難易度が高い資格って本当?資格認定の流れを分かりやすく解説! 


4.呼吸療法認定士


■資格について

呼吸療法認定士は、「3学会合同呼吸療法認定士」と呼ばれ、「特定非営利活動法人日本胸部外科学会」「一般社団法人日本呼吸器学会」「公益社団法人日本麻酔科学会」が合同で創設した認定資格です。
この資格認定制度では、看護師や理学療法士、作業療法士といった医療に従事するそれぞれの職種において呼吸療法を習熟すること、また呼吸管理を行う医療チームの構成要員を養成し、かつそのレベルの向上を図ることなどを目的としており、重症をおった患者さんに対する正しい呼吸療法(人工呼吸器などを用いた療法)を身につけることを目指しています。


■資格取得のメリット

理学療法士が、呼吸療法士の資格を取得することによって得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・リハビリテーションを中心とした医療施設や介護施設で身につけたスキルが役立つ
・人工呼吸サポートチーム(RST:Respiration Support Team)がある病院では優先的にチーム医療へ配属されるなど、重要な人材として重宝される
・資格手当のある職場では給料アップが見込める
・呼吸器系の診療科を持つ病院では、採用時に優遇されるため転職に有利
・更新性のある資格のため常に新しい知識が身につく



■受験資格

呼吸療法認定士になるには、以下の条件を満たす必要があります。

・理学療法士として2年以上の実務経験があること(※)
・定委員会が認める学会や講習会などに出席し、申請書類提出日までの5年以内に受験申請に必要なポイントを取得していること

なお、上記2つの条件のほか、認定試験の前には2日間の認定講習会を受講する必要があります。
(※:その他職種にも実務経験に決まりがありますが、当コラムでは割愛しています。)


■資格のおすすめポイント!

多くの医療現場では、呼吸管理が適切にできる医療従事者が少ないことから、呼吸療法認定士の資格取得者は貴重な人材とされています。
特に、リハビリテーションを中心とした病院や介護施設では重症患者や高齢者に対する呼吸療法は欠かせないものであり、呼吸療法認定士が担う役割はとても重要なものとされています。
以前は看護師を中心に資格取得を目指す方が多い傾向にありましたが、最近では理学療法士や作業療法士のなかでも資格取得を目指す方は増えており、2018年時点での理学療法士の資格取得者は全体の3割を占めるなど、その需要は高まっています。
呼吸器系に強みを持ちたいと考える理学療法士にとっては、この資格はまさにスキルアップに役立つ資格といえるでしょう。


★もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムをチェック!
呼吸療法認定士について


5.栄養サポートチーム専門療法士


■資格について

栄養サポートチーム(NST)専門療法士とは、低栄養状態の入院患者さんを対象に多職種が連携して栄養管理を行い、疾病の治癒や合併症の予防を目指す栄養ケアチームに関わりを持つ専門職が取得を目指す資格で、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)が認定を行っています。
栄養サポートチーム(NST)専門療法士の認定制度では、静脈栄養・経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を持つ人材の育成を目的としており、管理栄養士をはじめそれぞれの専門職が専門性を活かしながら連携をとり、最良な栄養ケアを行うことを重要視しています。


■資格取得のメリット

理学療法士が、栄養サポートチーム(NST)専門士の資格を取得することで得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・ニーズが高まる栄養管理において専門性を活かした知識と技術が身につく
・栄養サポートチームを構成している病院で活躍することができる
・栄養サポートチーム(NST)専門士を優遇している病院では給料アップやキャリアアップが見込める
・学会や研修会、勉強会などを通して常に新しい知識や技術が身に付き生涯学習に役立つ


■受験資格

栄養サポートチーム(NST)専門士になるには、以下の条件を満たす必要があります。

・認定対象となる以下の国家資格を有していること
(管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、診療放射線技師)
・上記国家資格により5年以上、医療・福祉施設に勤務し栄養サポートに関する業務経験があること
・日本臨床栄養代謝学会が定める学会やセミナーなどに参加し、受験資格を満たすための必須単位を取得していること
・認定教育施設にて計40時間の実地修練を修了していること

なお、受験申込の際には、自身が認定教育施設で携わった静脈経腸栄養管理中の患者に関する症例報告を提出する義務があります。


■資格のおすすめポイント!

N栄養サポートチームの稼働認定施設は全国的に広がりをみせており、そのなかで栄養サポートチーム(NST)専門士の存在は、連携したチーム医療を行うために必要不可欠となっています。
患者のQOL(生活の質)の改善など、さまざまな面において配慮が求められる医療現場では、栄養管理は今や管理栄養士だけが担う仕事ではなく、医師や看護師、理学療法士など複数の職種にも大きく関わりを持っています。
そのため、栄養サポートチーム(NST)専門士の資格を取得することは理学療法士のスキルアップに役立ち、仕事のやりがいにも通じるでしょう。


★もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムをチェック!
『栄養サポートチーム(NST)専門療法士』の資格取得を考えている方必見! 


6.認知症ケア専門士


■資格について

認知症ケア専門士とは、一般社団法人日本認知症ケア学会によって設立された民間資格で、日本で年々増加している認知症患者に対し、優れた知識と高度な技術、また倫理観を備えた専門技術士という定義のもと認定されています
2020年現在、認知症ケアに関する資格はこの認知症ケア専門士が唯一となっており、介護に携わる専門職や認知症患者を受け入れる医療関係の専門職を中心に認定が行われています。


■資格取得のメリット

理学療法士が、認知症ケア専門士の資格を取得することで得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・認知症ケアを必要とする患者に対し、専門性の高い知識と技能を発揮することができる
・認知症ケアに詳しい人材として転職に有利となる
・資格手当のある福祉・医療施設において給料アップが見込める
・更新性のある資格のため常に新しい知識が身につく



■受験資格

認知症ケア専門士になるには、以下の条件を満たす必要があります。

・認知症ケアの関連機関、団体(※)などにおいて受験年より10年以内に3年間の実務経験があること

(※)認知症ケア関連機関や団体とは、認知症専門の介護施設や病院などに限らず、認知症ケアに携わっていれば職種や職務内容を問わず受験資格が得られます。ただし、ボランティアや実習はカウントの対象外となるので注意が必要です。


■資格のおすすめポイント!

高齢化が進む日本では、認知症患者が年々増加していることから認知症ケアの重要性は非常に高まっています。
そのため、理学療法士にとって認知症ケアに関する知識や技術を身につけておくことは、自身のスキルアップにつながり、有病者やその家族にとっても安心した医療サービスの提供につながります。
認知症ケア専門士の受験資格はその他の資格と比べて条件が低めとなっているため、現在認知症ケアに携わっている方であれば比較的資格取得はさほど難しくありません。
認知症ケアについてもっと詳しい知識がほしいという方は、ぜひ積極的に資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。


★もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムをチェック!
「認知症ケア専門士」とはどんな資格?取得方法や試験内容が知りたい!


7.福祉住環境コーディネーター


■資格について

福祉住環境コーディネーターとは、東京商工会議所が認定する民間資格で、高齢者や障がい者が安心・安全で快適に住みやすい住環境を提案するアドバイザーの育成を目的としています
福祉住環境コーディネーターの資格を取得することで、介護ベッドや車いすといった福祉用具・用品の使用についてアドバイスを行ったり、バリアフリーを鳥れた住宅改修プランの提案などを行ったりすることができます。
福祉住環境コーディネーターの資格には1~3段階まで階級があり、階級が上がるにつれて身につける知識も増え、資格取得の難易度も上がります。


■資格取得のメリット

理学療法士が、福祉住環境コーディネーターの資格を取得することで得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・自宅復帰の支援や福祉用具に対する豊富な知識が身につきリハビリに活かすことができる
・資格を取得している理学療法士が少ないことから貴重な人材として重宝される
・身体機能の改善だけでなく住環境という生活の根幹から利用者を支える視点から質の高いリハビリの提供へつなげることができる



■受験資格

福祉住環境コーディネーターになるには基本的に受験資格というものはなく、学歴や年齢、また性別や国籍などによる制限や条件はありません。
そのため、幅広い職種に対して間口が広い資格となっており、受験のハードルは低めです。
ただし、福祉住環境コーディネーターには1~3級まで階級があるため、1級の取得を目指す際は2級に合格していなければ受験することができないため、段階を踏んで試験を受ける必要があります。


■資格のおすすめポイント!

福祉住環境コーディネーターは、理学療法士のなかではまだまだ認知度が低く、受験者の多くはケアマネージャーや社会福祉士といった福祉・介護にたずさわる専門職が占めています。
しかし、高齢者を支えるために多角的な視点を持つことは、理学療法士のスキルアップに役立ち、より質の高いリハビリ提供へとつなげることができます。
また、福祉用具や生活の基盤についてアドバイスができるということも、自身の強みとなります。
この資格を取得することでキャリアアップに大きくつながるというわけではありませんが、豊富な知識を身につけて仕事に活かしたいと考える方にはおすすめな資格といえます。


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『福祉住環境コーディネーター』ってどんな資格?


8.日本糖尿病療養指導士


■資格について

日本糖尿病療養指導士とは、「日本糖尿病療養指導士認定機構」が認定する糖尿病療養指導士の資格で、糖尿病治療において最も重要となる自己管理(療養)を患者に指導する役割を担います
糖尿病の治療には生活習慣指導が要といっても過言ではないため、日本糖尿病療養指導士は糖尿病のエキスパートといえます。
この資格は、糖尿病の臨床経験がある看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士に向けて2001年から資格認定がスタートしており、2019年時点における理学療法士の有資格者数は1万9914名となっています。


■資格取得のメリット

理学療法士が、日本糖尿病療養指導士の資格を取得することで得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・糖尿病治療に対する専門知識が身につき自己スキルを高めることができる
・専門分野に強みを持つことができ、ほかの理学療法士との差別化が図れる
・糖尿病患者への働きかけはもちろん、院外で行う糖尿病予防の啓発イベントへの参加など、幅広い分野で活躍することができる
・更新性のある資格のため常に新しい知識が身につく



■受験資格

日本糖尿病療養指導士になるには、以下の条件を満たす必要があります。

・以下のいずれかの資格を持っていることに該当する資格を有していること
(看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士)
・条件を満たしている医療機関にて過去10年以内に2年以上の継続勤務経験があり、糖尿病患者の療養指導業務を通算1000時間以上行っていること、またその勤務期間中に糖尿病療養指導の自験例が10例以上あること
・日本糖尿病療養指導士認定機構が開催する講習(eラーニング)を受講し、受講修了証を取得済であること


■資格のおすすめポイント!

高齢化が進む日本における透析患者数は増加の一途をたどっており、糖尿病の専門病院をはじめ糖尿病内科のある病院では、日本糖尿病療養指導士の存在は欠かせないものとなっています。
そのため、理学療法士が日本糖尿病療養指導士の資格を有していることは大きな強みとなり、自身のスキルアップに役立ちます。
まだまだ全国の理学療法士の数に対して資格取得者は少ない傾向にはありますが、透析患者が増えている今、理学療法士と日本糖尿病療養指導士の2つの資格を有している人は貴重な人材として重宝されていくことでしょう。


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理学療法士が『日本糖尿病療養指導士』になるには?


9.義肢装具士


■資格について

義肢装具士とは義肢装具士法に基づく国家資格で、医師の指示のもと義肢と装具を患者に合わせて採寸・採型し、患者の身体に適合させる業務を行うことを専門としています
一般的に義肢装具士は民間企業に属していることがほぼ大半となりますが、専門医療職として患者とコミュニケーションをとりながら義肢装具の調整や診断を行っていくため、理学療法士や作業療法士と深く関わりのある資格となっています。


■資格取得のメリット

理学療法士が、義肢装具士の資格を取得することで得らえるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・理学療法士と義肢装具士、両方の知見を活かして患者一人一人に合わせた精度の高い義肢装具を製作することができる
・義肢装具を使ったリハビリに対する専門知識が身につき、義肢装具士の視点からも助言することができる
・資格手当のある医療施設において給料アップが見込めたり、転職に有利となったりすることがある


■受験資格


義肢装具士になるには国家資格を取得しなければならないため、理学療法士の資格取得時と同じく大学や専門学校に通い、国家試験を受ける必要があります。
ただし、受験資格を得らえる大学が専門学校は全国的にみると少ないのが現状です。
厚生労働省が定める文部科学大臣指定の学校または都道府県知事が指定した義肢装具士養成所は、2019年時点で全国で10カ所となっています。


■資格のおすすめポイント!

義肢装具士は義肢装具を製作する専門職となりますが、理学療法士とのダブルライセンスを持つことは可能です。
資格を取得するには時間やお金が必要であるなど容易ではありませんが、理学療法士と義肢装具士の両方の視点を持って患者さんに寄り添うことは、身体だけでなく心のケアにも結びつきます。
常に医療は進歩していくなかで義肢装具に関する豊富な知識や技術を身につけることは、確実に自身のスキルアップにも貢献することしょう。


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義肢装具士について


10.健康運動指導士


■資格について

健康運動指導士とは、厚生労働省所管の財団法人健康・体力づくり事業財団が認定する資格で、個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成及び指導を行う者と定義されています。
生活習慣病の予防が健康維持につながるとされているなか、健康運動指導士が担う役割には期待が高まっており、主に特定健診・特定保健指導(メタボ検診)における運動指導や介護予防、運動と食育を組み合わせたスポーツ栄養などの分野において注目されています。


■資格取得のメリット

理学療法士が、健康運動指導士の資格を取得することで得られるメリットはたくさんあります。
その具体例として以下のようなメリットがあります。

・健康運動指導士の業務は理学療法士が担うことが可能であるため、できる仕事の幅が広がる
・生活習慣病の予防や健康水準の増進に活かせる運動の知識が身につき、リハビリに活かすことができる
・更新性のある資格のため常に新しい知識が身につく



■受験資格

健康運動指導士になるには、以下の条件を満たす必要があります。

・財団法人健康・体力づくり事業財団が定める養成講座を受講済みであり、取得している資格(※)に応じて必要単位を取得していること

(※)理学療法士の有資格者は104単位の取得が必要


■資格のおすすめポイント!

生活習慣病や高齢化が進む日本人にとって、健康運動指導士の存在は必要不可欠となっていくことが予想されています。
そのため、理学療法士と健康運動指導士のダブルライセンスを持つことは活躍の幅を広げることになり、自身のスキルアップに役立ちます。
運動療法指導士が担う業務を理学療法士が兼務することは可能ですが、資格を取得し生活習慣病予防に対する専門知識や運動に対する理解を深めることで、より個々に合わせたリハビリの実施へとつながっていくことでしょう。


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健康運動指導士について


理学療法士+α資格のダブルライセンスは強みになる!

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理学療法士がダブルライセンスを持つことは、取得した資格の専門知識や技術を用いて理学療法に活かすことができるため、自身のスキルを磨くという点においては非常に有効な手段といえます。
また、ダブルライセンスを持つことでキャリアアップにつながったり、転職で有利になることも少なくなく、チーム医療のなかでひときわ重宝される存在になることもあり得ます。
現状、国家資格のダブルライセンスを持つ理学療法士は少ない傾向にありますが、理学療法士が携わる分野における専門資格の取得者は年々増えています。
主力となる資格が一つでも多くあればあるほど、よりさまざまな視点から患者にアプローチしていくことが可能となるため、自己研鑽を続ける理学療法士にとっては大きな強みになることでしょう。

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